アブラハムPBがもし仮に経営危機にあるとすればたいへん罪深いことをしている


本日も生温かくヲチを続けております。

こんな記事を読みました。

いつかはゆかし徹底検証 – アブラハム・プライベートバンクの財務・経営状況(吊られた男の投資ブログ)

いま話題の長期投資商品「いつかはゆかし」を販売するアブラハム・プライベートバンクの経営状況を推測している記事です。「いつかはゆかし」とはなんぞやという人は、拙記事の「いつかはゆかし」炎上に見るネットの評判を裏からコントロールしようという愚行(2/21)や「いつかはゆかし」への悪質な評価、口コミ、評判まとめ(2/23)をご覧いただくと流れがよくわかるかと思います。

さて、話題を戻しまして冒頭の記事の内容です。投資クラスタの方らしく非常に慎重な書き方ではありますが、ポイントは以下のとおり。

  • アブラハムPB単独(※)では平成22年7月及び平成23年7月共に赤字であり、しかも大幅な減収減益
  • 同じく、単独で見たときには債務超過(マイナス約1億円)
  • 平成24年7月期の決算は公開情報がない

(※アブラハムPBはアブラハム・グループ・ホールディングスの100%子会社のため、単体数値のみで「経営危機だ!」みたいな判断を下すのは早計です。)

マイナス1億円の債務超過なんて毎月5万円ずつ積み立てれば30年後にはペイできるので大した問題ではないのですが、毎年10%を超える利率で運用できる(可能性がある)と豪語している会社でどうして投資助言報酬が下がるのでしょう。おじさんには難しくてわかりません。

うーむ、これは嫌な想像がかきたてられてしまいます。

さて、ここからその「嫌な想像」をとことん突きつめてみます。誤解する方がいると困るので前もって書いておきますが、完全な妄想です。根拠のないフィクション。アブラハムPB萌えの二次創作みたいなものだと思ってください。ゆかしちゃん総受け的な。

ここまで書けばもう真に受ける方はいないですよね?

では、はじめます。

Twitterを眺めていたら、一連の騒動を見て近未来通信事件投資ジャーナル事件を連想された方が何人かいらっしゃったようです。どちらも企業による計画的な巨額詐欺事件ですね。詳しくはリンク先をご覧ください。

でも、私が思い浮かべたのはまったく別の出来事でした。あまりメジャーではありませんが、PCサクセスというネット通販会社がかつてあったことをご存知でしょうか。

PCサクセスはクレームこそ多かったものの悪徳企業ではなく、激安を売りにするよくあるEC企業のひとつでした。結局、安売り競争に敗れて2007年に倒産したのですが、当時同業でバイヤーをやっていたので強く印象に残っています。

倒産直前のPCサクセスの販売価格は明らかに異常であり、目玉商品はほとんど仕入れ値を下回っているのではないかという状態でした。どこかのバッタルートで商品を押さえているのだろうと想像していましたが、おそらく単純に赤字で売っていたんですね。

最後の最後で大安売りを仕掛けていたのは、ラストチャンスに賭けた大博打だったのか、あるいは最後に現金をかき集めてどこかに雲隠れしたのか。先払いで予約商品を大量に販売していたため、振り込んでいたお金が戻らず、商品も手に入らないといった被害者が多数発生しました。

この状況、どこかの会社を連想しませんか?

ただ、アブラハムPBの場合は商品が違います。PCサクセスの場合は物品だったため、予約商品を先に振り込ませる手口で現金を先に手にできました。しかし、お金そのものを扱う投資商品でそんなことができるのでしょうか。

そこで思い出したのがオリンパスの不正経理事件です。

時論公論 「オリンパス ”粉飾決算”の衝撃」(NHK)

この事件では、オリンパスの企業買収を仲介した投資助言会社に成功報酬を支払ったように見せかけて、多額の裏金を作っています。オリンパスの場合は過去の損失隠しに使われましたが、同じスキームでまるまる懐に入れることもできそうです。

「例えば」ですが、ある海外のファンドに資金を預けると称して多額の投資助言報酬を渡し、それを裏でこっそり山分けするなんてこともできそうです。あくまで妄想ですよ?

このあたりについては、やまもといちろう氏が興味深い指摘をしております。

アブラハム「いつかはゆかし」誇大広告の疑い(やまもといちろうBLOG)

たいへん興味深いエントリですのでぜひ全文を読んでいただきたいのですが、本エントリに関連する部分を箇条書きにするとこんなかんじ。

  • 「いつかはゆかし」の積み立てプログラムはハンサード社(マン島の金融機関)を利用しているらしい
  • なのになぜか、ハンサード社からマージンの支払いがアブラハムに直接行われていない可能性がある
  • 子会社を迂回している可能性があるが、もしそうならなぜわざわざそんなことをするのか
  • 一連の取引がなぜか複雑に入り組んでおり、実態がよくわからないので詳細を調査中

投資についてはさっぱり門外漢なので、間違いなどあればご指摘ください。

もそっと続けます。

もうひとつ気になるのが、新卒採用大量を掲げている点です。

新卒採用募集要項(アブラハムグループ新卒採用サイト2014)
同魚拓

経営状況が芳しくない会社は、当然コストを抑えようとします。人件費コストを抑える場合は、非正規社員の雇い止めからはじまり、次に新卒採用の停止あるいは規模の縮小、それから早期退職募集、整理解雇と続きます。

逆にいうと、ばんばん新卒採用をしている会社はそれだけで好業績であるかのように見せかけられるのです。

ごく一般的な感覚からすると、一昨期に減収減益だった会社が、突然大量採用に踏み切るなんて不自然に映ります。

もしも仮に、アブラハムPB社の経営状況が悪いにも関わらず、商品の拡販のために好業績を装う手段として新卒の大量採用を行っているとしたら、リーマンショック時の大量内定取消しの悲劇の再現もありえるでしょう。

新規学校卒業者の採用内定取消し状況について(2009年2月・厚生労働省)

2009年には日本全国で1,574人の内定が取り消されたそうです。万が一、1社で100人の内定が取り消されたとしたら、そのインパクトはどれだけのものでしょう。

社長の高岡壮一郎氏が自らのブログで新卒の学生に向けてこんな熱い言葉をかけているのでまさかそのような事態は起こらないと信じたいのですが。

アブラハム・グループ2014年新卒採用 100名予定(アブラハム・グループ社長日記(公式))
魚拓

当社の求める人材は、平たく言えば「志」と「能力」の高い人材ということになります。

「能力」とは何かというと、これは色々あるのですが特に、「努力の結果としての、成功体験」を持っていること。

(中略)

「しんどい努力をした→でも、最後は成功した→やったぞ!(脳にドーパミン爆発)→まじで気持ちいなー→よし、また頑張りたい!俺は今度も、きっとやれる!」と、こういうプロセスが『若い時の脳】に刻み込まれた人は、その後の人生の中でも、きっと同じように頑張りぬくと思います。形状記憶合金でもないですが、その快感、ずっと脳が覚えているものなんです。

“やったぞ!(脳にドーパミン爆発)→まじで気持ちいなー”

味わい深いお言葉です。どうやら同社の求める理想の人材像は範馬刃牙(参考)のようです。

ここまで何の根拠もないつまらない妄想・虚言・創作を書きつらねてきましたが、こんな便所の落書きはアブラハムPBさんが財務・経営情報をつまびらかにさえすれば吹き飛んでしまうチラシの裏に過ぎません。

月5万円の積立で1億円が貯められる素敵な商品を販売しているアブラハムPBさんには、ぜひこの逆風に負けず正々堂々と論陣を張っていただきたいところですね。


(2013/3/4追記)
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