グローバル化市場で新興国と同じ土俵で戦っては日本企業は生き残れない


ある記事にはてブ(Tiwitter連携)でコメントをしたらバカ扱いをされてしましました(´・ω・`)

もしかして日本のメーカーがなぜ高い製品を作らざるをえないか、みんなわかってない? : メカAG

これに対する筆者のコメントが、

差別化など必要ない。対等な条件で競争できればいい。ところが円高で不利な条件で競争をせざるを得ないのが問題だと言っている。あなたの発言って、典型的なバカの一つ覚えだよね。コモディティ化した分野できちんと勝ち残れるのが本当の実力。

うーん、はてブの100文字では真意が伝えきれないというか、燃料にされてしまうというか。

元記事の円安誘導をすべきだって意見には賛成なんですが、それはあくまで当面の痛み止めみたいなものだと私は思っています。

価格勝負の輸出競争では、いずれ日本は新興国に敗北するでしょう。

円安誘導は、その決定的な敗北の瞬間を引き伸ばすための延命策に過ぎません。

製造業における「グローバル化」って基本的にはより安い人件費で作れる工場を確保しようという流れなわけで、もし日本でそれと戦うなら途上国と低賃金化のチキンレースをしなくてはいけません。

筆者は人件費が高い理由は円高のためだといっているのですが、別に円高でなくても日本の人件費は高い。

例えばタイの平均年収は日本円にして30万円~40万円くらいらしいのですが、為替相場の調整だけで筆者のいう「対等な条件」にするためには1ドル300円くらいの極端な円安にしなければなりません。

プラザ合意以前に時計の針を巻き戻すことはできませんし、仮にできたとしてもエネルギーや食料の輸入価格が暴騰し、それこそアベノミクス批判論者がいうようなハイパーインフレが発生してしまいます。

また、なぜ新興国でテレビやスマートフォンなどの先端製品が作れるのかってことも考えなくてはなりません。

それはデジタル化によって部品を組み立てるだけで製品を作れるようになり、開発にも製造にも特別な技能が不要になったためです。

もはや家電製品の多くはプラモデルのように組み上げればいいだけの製品になっているんですね。

そこには特殊な技術や熟練は必要とされませんので、新興国の安い労働力に生産の現場が奪われていきます。

「コモディティ化した分野できちんと勝ち残れる」ためには、より安く組み上げるか、熟練した工員や技術者でなくては真似のできない付加価値をつけて高値で売るしかないわけです。

しかし、前者の「より安く組み上げる」戦いは不可能です。だって日本人の人件費は為替相場とか関係なしに高いのですから。

そこで後者の作戦に出た企業があったわけですが、市場にはそんなオーバースペックな付加価値に追加でお金を払ってくれる奇特な消費者は少数でした。

買う側の心理からすれば当然の話で、買いたい値段で欲しい機能が手に入れられればそれで満足で、いくら原価が高かろうと不要な機能に追加でお金を払ってくれる奇特な人は存在しません。

結局のところ、高い人件費の日本人にちゃんと給料(人件費)を払っていくためには、為替操作なんかよりももっと本質的な対策が必要なわけです。

それがわかっている日立や東芝や重電やインフラ分野に力を入れて業績を伸ばしていますし、いつまでも古い価値観に囚われてしまったシャープやパナソニックは数千億という未曾有の赤字になってしまいました。

人件費が高いならそれを受け入れた上で、日本企業は打ち手を考えなければならないのではないでしょうか?

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グローバル化市場で新興国と同じ土俵で戦っては日本企業は生き残れない” への1件のコメント

  1. 日本人経営者は簡単にグローバライゼーションの罠に陥る。一例だが、現地社員の言い分が、日本で作るのは、クオリティーは高いんだけれど値段が高いから、新興市場じゃなかなか売れない。だ。
    現地社員はずるいよね、いつも日本が作ったものを中国、インドの値段で売りたい。しかし、自分の給料は日本人の給料にしたい。非常に無責任でずるい。そんなに中国、インド価格のものを売りたいならば、じゃあ、中国、インド人と同じ給料にしたら?毎月3000人民元、500シンガポールドルだけ。もし、日本人の賃金にしたいのなら、もっともっと日本製品を売らなきゃ。だが,日本の経営者は現地社員の言い分を信じ、トンドン海外で生産してトンドン中国、インドの値段で売り込み、結果、日本製の物に対して何も競争優位になっていない。そして、日本製の部品や原料など、ドンドン中国産、インド産に乗り換え日本製のものは国際市場で無くなっている。 結局、現地幹部の人間は自分個人の仕事確保だけで、日本人を排除することばかり。日本企業は海外進出すればするほど日本企業は自滅している。やはり、日系企業はもっと実力主義でより多くの日本製品を販売できる優秀な人材と、中国、インドの値段でしか勝負できない人間に分ける。
    現地社員は、日本の物を販売できていないと文句があれば、もっと自分の存在価値を出し頭を使わなければならないのに現地の日本人幹部は現地社員を本当に甘やかしている。そして日系企業にとって海外進出は常識だと思われているが、実はいろいろと穴がある。グローバル展開による日本国内の産業空洞化、逆に海外ではジョブクリエーションを多くし日本国内の雇用が減少。日本の国力は発展どころか衰弱の一途、国益にならず、負の資産ばかりで日本国民への期待される利益は生じず更に長期経済停滞に陥る。

    結局、日本企業の経営者たちはどういう発想をしているかわからない?本当に情けないですよ。皆、日本のフジリンゴを買いたいのに、だけど中国産のリンゴと同じ値段しか出さない時、日本人は優しいから直ぐに応えることができるよう日本のバリューを考えずに値段を下げ、だたに売りたいだけ。結局は、どんどん海外で大量生産をして日本のフジリンゴの価値をどんどんなくしてしまう。

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