就活生が内定者のアドバイスを真に受けるのは危ないんじゃないか


こんな記事を読みました。

総合商社内定者が就職留年を決意した訳と就職留年中にしたこと(就職サイトunistyle)

ざっくりまとめると、はじめての就活で得られた内定先になんかしっくりこなかったから留年してもう1回就活したら学生の人気の総合商社とかの内定が取れちゃったぜイェーイ!お前らもがんばれよ!!というもの。ひとまず内定おめでとうございます。

んで、どうも引っかかるのがですね、これが就活中の学生へのアドバイスとして書かれていることです。確かにこの寄稿者は人気企業の内定が得られたんでしょうけれど、まだ就職活動に成功したわけではないでしょう。

なぜなら、内定だの入社だのはゴールではなく、まだ長い長い社会人人生の入り口に立ったにすぎません。この寄稿者もいまは厳しい就職戦線に勝ち抜いたことを喜んでいるでしょうし、それ自体は祝福すべきことかと思います。しかしながら、入社1年後、3年後も彼は「この会社に就職できてよかった!」と感じているでしょうか。

ひょっとすると、入社初年度にアフリカの紛争地帯などに送り込まれ、マシンガンを持った警備員に守られながら、「日本で働ける仕事を選べばよかった…」と後悔にまみれた日々を送っているかもしれません。その場合、彼の就活は結果的に失敗だったことになります。

新卒の就活において人気・不人気企業があるのは事実ですし、数万エントリーを押しのけて内定を得るのは至難の業です。その狭き門を抜けた学生が勝ち組としてわかりやすいシンボルなのはわかるんですが、就活生は「まだ内定者」の人のアドバイスを真に受けすぎると危ないと思うんですよ。

本当に話を聞くべきなのは、志望企業に入社して何年も経った人の話です。それもリクルーティング活動の一環としてではなく、仕事のよい面も悪い面も正直に話してくれるような大人。まあ、就活生がそんな人にアクセスできるルートなんてほとんどないわけですが。

企業と学生がお互いに厚化粧でお見合いをしているような就活が続く限り、就職のミスマッチはなくならないんだろうなあ。そうはいっても、よい解決策なんてそうそう思いつかないわけですが。

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