意味がわかると怖い話の「井戸」を書いたのはボクなんですけど、解説を求められて悲しかったんです、という話


一部において有名な2chのコピペがあります。

ある日、泣き声がしゃくに障ったので妹を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
5年後、些細なけんかで友達を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
10年後、酔った勢いで孕ませてしまった女を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
15年後、嫌な上司を殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていた
20年後、介護が必要になった母が邪魔なので殺した、死体は井戸に捨てた
次の日見に行くと死体は消えていなかった
次の日も、次の日も死体はそのままだった

これ、書いたの私なんですね。

まだ大学生だったころなので2000年前後でしょうか。ニフティではじまりヤフージオシティに移転して、就活と共に息の根が止まった「拡散的思考回路」という厨二病丸出しのサイトで公開していた記事のひとつだったんです。(※元記事はサイトリニューアルをしたときに消しちゃいました)

当時は「侍魂」だとか「ロジックパラダイス」だとか「ゴブリンと僕」だとか、そんな感じのサイトがたいへん人気を集めておりまして、私もその末席に居たわけであります。一日30PVくらいの弱小サイトでしたが。「ReadMe!Japan」とか懐かしいなあ。2chのひろゆき氏が運営していたランキングサイトです。

(2013/2/4修正:ReadMe!Japanの運営者はひろゆき氏ではなく、Yukimasa TAKANO氏です。お詫びの上、訂正いたします。しかし、どこでこんな勘違いをしてしまったんだろう…orz)

いまさら著作権の主張などをするつもりもなく、またその証拠もありません。

というより、誰がコピペしてくれたのかはわかりませんが、自分の書いた文が10年以上も生き残っているというのは純粋にうれしいです。

んで、「このコピペの元ネタ、おれが書いたんすよー」なんて言いながら今日、会社の人にこのコピペを読ませる機会があったんです。

そしたらですね、みんな「オチがわからない」というのですよ。

コピペブログに書かれてた2行くらい下の「死体を隠してたのは誰・・・?」みたいなコメントを見て、やっと合点してくれたわけですけれども、あのですね、これは、冗談に対して「で、どこが面白いの?」と尋ねられるのと同じくらいきっつい行為なわけです。

私自身がちょっとわかりづらい説明不足なオチが好きで、書くときにはそれがわかりづらさになってしまっているという欠点は認めるのですけれども、図らずも2chコピペの定番の一角になれたこのコピペに対しても同じことを言われてしまうとなると、どんだけわかりやすく書かなきゃならないんだともう自分のアイデンティティすら否定されている気分なわけですよ。

それで気になったのがしばらく前にあげた「ただいまキセイチュウ2 田舎を出た男の話」という記事なんですけど、これもやっぱり「オチがわからない」と言われてしまう類の話なのかなあ。

ああ、「ショートショートの広場(Amazonリンク)」が読みたくなってきた。

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5 thoughts on “意味がわかると怖い話の「井戸」を書いたのはボクなんですけど、解説を求められて悲しかったんです、という話

  1. これは1980年に発行された「阿刀田高のブラック・ジョーク大全」に掲載されていたものです。当時私が作っていた「世界傑作格言集」というwebサイトに載せて以降、次第に広まっていったようです。1999年頃だと記憶してます。
    オリジナル作品には最後の一行はありません。私が勝手に付け足しました。
    私のサイト自体はいったんつぶれたのですが、誰かがサイトのデータを当時のままUPしてくれてますので、興味があればご参照ください。

    • コメントありがとうございます。自分で書いたつもりではあるのですが、なにぶん古い記憶なので偽記憶なのではないかと不安になってきました;

      「七つの怖い扉(新潮文庫)」に収録の「迷路(著:阿刀田高)」を短縮したのではという説もあるようなので、頂いた「ブラック・ジョーク大全」と合わせてamazonから取り寄せてみます。週末には受け取れると思うので、確認結果は改めてご報告しますね。

      ちなみに、つぶれたというサイトのミラーは「 http://kakugen.aikotoba.jp/ 」でよろしいでしょうか? Googleのsite:コマンドで探した限りですが、「井戸」を含む小話は以下のURLに掲載された一片しか見つけられませんでした。

      ”学校での作文の時間に与えられた題名は、この一週間に起こったことについてであった。アーヴィングが朗読した。
      「先週パパが井戸に落ちました」
      「それは大変。で、もういいの?」
      「大丈夫だと思います。

      助けてくれって叫び声が昨日から聞こえなくなりましたから」”
      (引用: http://kakugen.aikotoba.jp/Joke4.htm

      Googleにインデックスされていないのか、ミラーをアップする際に散逸してしまったのか…。もし現存しているページがあれば、URLをご教示いただけると幸いです。

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