楽天koboでランキング入りした「Gene Mapper」が面白かったので電子書籍について考えてみた


感想はツイートしたとおり。

あい、面白かったです。

ネタバレしそうなのでこれ以上の感想は書きません。

紙媒体での出版を伴わない電子書籍を読んだのははじめてなのですが、正直、予想以上のクオリティに驚きました。

序盤で引き込まれ、終盤での怒涛の展開に興奮させられたので、最後の数章のみを有料とし、それまでの部分は無料で公開するのも売り方として面白そうだなあ、なんてことを思いました。「立ち読み」として行われているやつをもっと深くやるの。

そんなゼニゲバ的発想はさておき、読了後に著者の藤井太洋氏がどんな風にこの一冊(電子書籍にこの表現は正しいのか?)を仕上げたのかと気になり、ブログを覗いてみました。

いやはや、こりゃすごい。

電子書籍を徹底して研究していることがわかります。

これまで電子書籍に対する認識は「紙媒体で流通していたものを、デジタルデバイスでも読めるようにする」という認識だったのですが、どうもそれは浅薄な理解だったと反省した次第。

紙媒体に最適化された書籍とデジタルデバイスに最適化された書籍はどうも何かが違う感じがする。(まだ自分では説明できないけれど)

それを徹底的に研究し、デジタルデバイスに最適化させた形で発表されたこの作品が注目を集めたのは当然の結果だったのかもしれない。

考えてみれば、いまコンテンツとして流通している「電子書籍」は、供給側も「電子書籍」を紙媒体ほどには読んだことがない状態で生み出されているわけで、言うなれば参加者全員が素人なわけですよ。

インターネット関係のあれこれは2000年前後の普及初期から現在に至るまでで予想もつかない進化を遂げてきたわけで、電子書籍にもそれに近い進化が今後10年で訪れるのではないかとじわじわと興奮してきました。

氏のブログはまだざっと目を通しただけなので、後でじっくり読んで勉強させてもらおうと思います。

公式サイト: Gene Mapper | ハイスピード・ノベル「Gene Mapper」Webサイト

農作物の多くがメーカー製の「蒸留作物」に置き換えられつつある2037年。

作物の遺伝子をマークアップし、外観を設計するスタイルシート・デザイナー、林田のもとへ「ジャパニーズ・サラリーマン」を演じる黒川から調査依頼が入った。

カンボジアへ納品したスーパーライス、SR-06に描いたロゴが崩れ始めたというのだ。原因はコーディングのミス?アップデートの失敗?それとも……
原因を探るため、林田は「キタムラ」と名乗る人物に誘われ、2014年に封鎖されたインターネットが生きている街、ホーチミンへ飛ぶ。
フルスクラッチで作物を作れるほどの遺伝子工学、現実と見分けられないほどの拡張現実が当然のものとなった2037年。

たゆまなく前進する科学技術は人類の繁栄を約束するのか?
ハイスピード・ノベル「Gene Mapper」が問う。

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