正直言って本を読まない人、におすすめしたい読書初心者でも読みやすくて面白い本5冊


こんな記事を読みました。

正直言って本を読まない人を見下している(はてな匿名ダイアリー)
正直言って本を読まない人はいらない(はてな匿名ダイアリー)

どちらの記事も、要約すると「読書しない人はバカ」という主張です。

「読書」と一言にいっても、絵本から難解な哲学書まで幅広くあり、一概に読書量や習慣で以って知性のレベルを測るのはかなり困難だと思うんですが。英国エリート階級ではシェイクスピアを読んだことがないと見下されるとか、日本の経営者クラスタにはドラッカーを読んだことがない人はいらない、だとか、そういう的を絞った話しなら論じる価値もあるのやもしれませんが。

それはともかく、私も本は大好きです。そして、正直言って本を読まない人は損をしていると思います。だって、まず娯楽として捉えた場合に、1000円やそこらで2~3時間つぶせることなんて他にあまりありませんし、学びという点から考えても、2時間云万円のセミナーで居眠りしているよりは、同じ時間本を読んでいた方がずっと得られるものは多いです。読書はコストパフォーマンスが実によい。

んで、読書習慣の有無って、活字を読んで楽しかった経験があるかないかに左右されると思うんですよ。本を読んで楽しかったことがある人は、また楽しい経験がしたくて次の本を読むし、そういう経験のない人は「読書=退屈、つまらない」と敬遠しちゃうんじゃないかと。本が好きな大人って、子どものころに「ずっこけ三人組」とか、「かいけつゾロリ」とかを楽しく読んでいた人なんじゃないかな。

とはいえ、大人になってから児童書を読むのはさすがに気恥ずかしくってむずかしい。いや、たぶん大人が読んでもけっこう楽しめそうだけど。

そんなわけで、とりあえず本稿では読書が苦手な大人でも恥ずかしくなく、しかも楽しく読めるであろう本を5冊紹介してみようと思います。文章が平易で、大人が読んでも鑑賞に耐えるストーリーラインを持つ5冊です。

アフィのリンク先はなるべくKindleストアにしておきます。スマホのアプリで読むと通勤が捗りますよ、と。

ボッコちゃん(星新一)

ショートショートの神様といわれる故星新一の短篇集のひとつです。「ショートショート」というのは、400文字詰め原稿用紙10枚に満たない作品のこと。短い物語の中でスパっと気持ちのよいオチがついていることが多く、長々とした描写がないので気軽に楽しめます。

これが気に入ったら、星新一の他の作品や、星新一が選者を務めた一般公募作品集である「ショートショートの広場」に進んでいきましょう。

なお、星新一の長編や、星新一が選者を降りた後の「ショートショートの広場」もあるんですが、うん、なんかちょっと残念な感じなので、強いておすすめはしません。

お父さんのバックドロップ(中島らも)

児童書です。児童書は恥ずかしいからオススメしないって書いたじゃねえかコノヤロウっておっしゃられるかもしれませんが、これはホント大人が読んでも、いや、大人が読むからこそ深みがわかる作品です。

基本的には普段はいまいちパッとしないお父さんが、ここ一番でがんばりを見せるというストーリー。表題作「お父さんのバックドロップ」では、悪役プロレスラーのお父さんが、海外からやってきた実力派スターレスラーにシュート(真剣勝負)を挑んで……というもの。

ベタですけど、胸が打たれて、考えさせられる。子どもに読ませているだけではもったいない作品集です。私は子どものころに読んで面白いなあと思い、20歳を過ぎてから読み返してその話の奥行きに今度は感動しました、

これから子どもができてからまた読み返したら、またさらに違った感慨があるんだと思います。いや、子どもとか結婚以前に恋人すらいないわけですけれど。

イン・ザ・プール(奥田英朗)

大病院の御曹司で、子どもみたいな性格の精神科医伊良部がはちゃめちゃな治療をするドタバタコメディ……でいいのかな? 社会風刺的な要素も含まれている気がするけれど、読書初心者はそういう小難しいことを考えずに笑って読めばよろしい。私もそうした。

マンガやアニメにもなった気がする。それくらいエンタメとしてすぐれているってことで、まあとりあえず読んでみよう。ちなみに続編が2冊あります。

夢をかなえるゾウ(水野敬也)

一応「自己啓発書」の括りに入るのかな? 二十代の半ば頃、仕事でいろいろ悩んでおりまして、自己啓発書にハマっていた時期に出会った本です。

ダメリーマンの主人公の前に現れたインドの神様ガネーシャが、主人公にあれこれ指導をするというコメディ。ベストセラーですし、ドラマにもなったので書名を聞いたことのある人は多いのではないでしょうか。

自己啓発書の無意味さを指摘する自己啓発書のさきがけだと思うんですが、説教臭さはまったくなく、むしろ通勤電車で読みながら笑いをこらえるのに必死でした。

これに書かれていたハウツーが何かの役に立ったかと聞かれると一切そんなことはないんですが、これを読んで以来、自己啓発書の類に一切お金を使わなくなったのはよいことだと思っています。

最近、続編「夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神」も出た模様。(未読)

アルジャーノンに花束を(ダニエル・キイス)

名作としか呼びようのない一冊です。知的障害の主人公が、知能指数を飛躍的に向上させる薬品を投与され、でもそれは一時的な効果しかなく……というストーリーです。

一貫して主人公の独白という形を取っており、それが知能の増進、または後進具合に応じて文体が変わっており、なんというか、臨場感というか、読んでいるときの没入感がやばい。邦訳のレベルの高さを感じます。

これほどの名作をあれこれ説明するのも野暮ですので、とりあえず「読め」とだけ申し上げたい。もしこれを読んでつまらなかったのなら、お詫びに35歳未満の女性限定で夕飯をごちそうします。

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正直言って本を読まない人、におすすめしたい読書初心者でも読みやすくて面白い本5冊” への4件のコメント

    • 読書の時間はコストではなく、レクリエーションだと思った方が(あるいはレクリエーションだと思える本だけを読む方が)健全だと思いますよ。
      勉強のために参考書や実用書を読んでいるなら別ですが。

  1. 最近、本を読んでみようと思いこの記事を検索して見つけました。早速紹介されている内のイン・ザ・プールと夢をかなえる象を購入し、1冊読み終わりました。面白かったのでそのシリーズやここに紹介されている本も後に読んでみようかなと思っています。
    もし他にも読みやすい本や面白い本などご存じでしたらこの様な記事を書いて頂けるかもしくは教えて下さいませんか?

    • 合う本がご紹介できてなによりです。
      イン・ザ・プールと夢をかなえる象がお気に召したということは、軽い読み味のものがお好きですかね。
      パッと思いつくあたりでは、小説なら中島らもの短篇集や、長編ですと伊坂幸太郎の「陽気なギャングが地球を回す」あたりをオススメしたいですね。
      ビジネス書ですが「ザ・ゴール」も小説仕立てで面白く、エッセイでは椎名誠などが気軽に読めてよいと思います。
      興味があればぜひ手にとってみてください。

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