自分のツイートで振り返るPC遠隔操作事件の1年半


PC遠隔操作事件の被告人、片山祐輔被告がこれまでの自供をひるがえし、一連の事件の真犯人が自分であることを告白しました。

「真犯人」からのメールをタイマーで仕込んだスマートフォンを、河川敷に埋めているところを尾行していた捜査員に目撃され、有力な物証ができてしまったことが決め手となったようです。

PC遠隔操作:誤認逮捕の4警察本部…執念の尾行2カ月半(毎日新聞)

埋めている現場をビデオカメラで撮影されており、スマートフォンからは片山被告のDNAも検出されたそうですので、もはや言い逃れはできないと観念したのでしょう。

さて、長きにわたったこの事件。事前に不適切な操作で冤罪が生じていたり、片山被告からのゲームじみた挑発があったりで、真相がわからずネットでは多くの人たちが独自の推理を発表していました。

私はといえば推理ができるほどコンピューター技術に対して明るくはなかったものの、不謹慎ながらこの事件をミステリを読んでいるような気持ちで眺めていました。

幾度もターニングポイントを迎えた事件でしたが、その時々で自分がどんな風に考え、感じていたのか。正直に言うとよくおぼえていません。

先入観を持ち、世論にミーハーに流されていたのであれば、それは大いに反省せねばなりません。なにより、4件の冤罪も含めて振り返るに、この事件から学ぶべき教訓とはまさにそれだからです。

というわけで、自分の思考の履歴を追うべく、事件に関連するTweetを抜き出してみました。

事件のはじまり

遠隔操作ウイルスによる誤認逮捕が発覚し、真犯人を名乗る人物からのメールが各所に送信されたころのTweetです。

片山祐輔被告逮捕

高木浩光氏が疑いの声を上げたり、佐藤博史弁護士が弁護を買って出たりと、ここでひと通りの登場人物が現れます。刑事コロンボで例えるなら、犯行が終わってコロンボ刑事が登場するあたりです。現れたのは探偵役ではありませんでしたが。

さまざまな情報が錯綜して一番何がなにやらわからなかった時期のような気がします。

俺氏、冤罪説に大いに傾く

不当な取り調べの様子、勾留期限の引き伸ばし、弁護団の強気な姿勢等々があって、「またしても誤認逮捕ではないのか?」という疑いを強めた時期です。

後に保釈にもなりましたし、てっきりこのまま無罪判決となるんだろうと思っていました。

急転直下。まさかの結末

冒頭の繰り返しとなりますので説明は省きますが、なんともあっけない幕切れでした。「事実は小説よりも奇なり」が3回転半ひねりで着地した感があります。

片山被告が逮捕される前に、『(真犯人は)アナログ要因で捕まりそうな予感がする』という発言をしていましたが、まさかこんな形で的中するとは思いもよりませんでした。

じつは、この振り返りをする前は終始中立的な態度でいたつもりだったのですが、実際はけっこう片山被告に肩入れしていたのだと驚きました。

記憶は自分の都合のよいように書き換えられるとよくいいますが、それが自分自身の身にも起きていたことがまざまざと見せつけられてなんともいえない気持ちになります。

とはいえ、これはなかなか面白い体験でした。かつて米国において催眠療法で作られた虚偽記憶のために、ありもしない幼児虐待事件の冤罪判決が増えたという話を思い出しました。

虚偽記憶(Wikipedia)

しかし、なにも催眠によらずとも、小さなレベルでは同じようなことが頻繁に起きているのかもしれません。SNSやブログに自分の考えや気持ちを残しておくと、思いもよらない気づきが得られそうですね。

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4 thoughts on “自分のツイートで振り返るPC遠隔操作事件の1年半

  1. iPadで閲覧するとアドセンスの追尾広告レクタングルダブルが画面の1/3を覆ってしまいせっかくの記事が読みづらいです。

    • ご指摘ありがとうございます。広告枠を非表示にしました。
      よろしければ今後の参考にiPadのversionを教えていただけないでしょうか。手元の初代iPadでは正常に作動しておりましたので。。

      • 返信遅れてすみません
        iPad2でosは7.1.1でした。
        広告が表示されたのは、2013年3月22日のツイート前後でした

        • いえいえ、ご丁寧にありがとうございます。
          適当にソースをコピペして設置していたので、検証が不十分でした。参考にさせていただきます!

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