
土曜日の朝、なんとなくテレビをつけたらホンジャマカ石塚と振分親方(元高見盛関)が一緒に出演している番組が映りました。例によってグルメリポート番組で、ホンジャマカのもうひとりの方は最近すっかり見かけなくなったなあとぼんやり眺めておりますと、なにやらうまそうな海鮮丼を召し上がっております。
・石ちゃん&振分親方のご当地グルメとりわけ旅 特別編|テレビ朝日
よく見ると「小田原を食べつくす」的な特集のようで、その海鮮丼は早川港の魚市場内で食べられるとのこと。我が家からJR東海道線早川駅までは1時間強。どうせ暇を持て余していたし、海鮮丼もじつにうまそうである。
これはもう行ってみるしかなかろう、というわけで早川港まで出かけてきました。
早川港(小田原漁港)
さて、さっそく早川駅についたわけでありますが、GoogleMapを開いてみても「早川港」なる記載が見当たりません。これはどうしたものかなあとちょっと悩んだのですが、どうやら正式名称は小田原漁港というらしい。
駅から5分ほど歩き、無事に現地にたどり着きました。
漁船が並んでいるとなんとなく撮りたくなってしまいます。1隻ほどシージャックして大海原に漕ぎ出したくなりますね。そのまま無人島に移り渡って、他者と一切かかわらずに暮らしていきたい。
そんな私の悩みを悟ってか、漁師の求人があちこちに貼られていました。
「漁師になりませんか」という素朴なコピーの破壊力がすごい。
仕事内容は定置網漁労作業、待遇は賞与年2回、社会保険、厚生年金等完備。単身者用の宿舎まであります。
基本給が明記されていないところに若干の不安を感じますが、普通にサラリーマンっぽいですね。腰痛持ちで運動不足の私でも、応募したら雇ってもらえるだろうか。
早川魚市場
正式名称は「小田原市公設水産地方卸売市場」みたいです。舌を噛みそうですね。小田原漁港の中にあります。
海に浮かぶような魚市場。これはテンション上がる。
お目当ての魚市場食堂はこの市場の2階にあります。「お気軽にご利用下さい」とは書いてあるものの、「関係者以外立ち入り禁止」の看板や貼り紙もあたりにやたらとあり、「このはしわたるべからず」的なトンチが求められているのかと悩んでしまいました。
が、周りの人が平気でずかずか入っていくのでついていきました。トンチをきかせたところでどうせ誰も見てないですしね。
ちなみに入る前の行列の様子。小田原のあたりってそれほど観光客が多くないのでどうせ空いているだろうとなめていたらそんなことはなかった。いつもこうなのか、テレビ効果なのかはわかりません。
魚市場食堂
行列に並ぶこと約20分。中の様子はこんなかんじ。みんながみんな観光客風ではなく、ちょこちょこ地元っぽい人もいて、昼間から缶ビールを空けて宴会を楽しんでいらっしゃいました。活気がありますなあ。
注文は入り口の自販機で食券を買い、受付のおねえさんに渡すシステム。飲み物は無料のお茶、水がある他、自販機でジュースや缶ビールの調達が可能。
混雑具合や料理によって変わると思いますが、私の場合は注文から提供まで15分くらい待ちました。
特上海鮮丼
テレビで石塚さんが食べていたのはアジがたっぷりのった「小田原丼」でしたが、私は日替わりの「特上海鮮丼 1,700円」にしてみました。海鮮丼本体も迫力がありますが、カマ焼きやゲソ揚げ、あら汁までついてくるとは豪勢です。
アップやで。この角度からはいくら、かつを、ハマチ、いか、いくらに玉子焼きが見えますな。
別角度からもう1枚。中トロに(見えづらいけど)ホタテもあります。超豪華。
ひとしきり撮影を終えた後は、わさび醤油をまわしかけ、缶ビールを片手にわしわしとかき込みます。分厚く切られたネタがじつに食べごたえある。ちなみにご飯は酢飯ではなく普通の白飯でしかもアツアツ。刺し身が温まるのが嫌な人は、素直に刺身定食系を頼んだ方が幸せになれそうです。
カマ焼きは何のカマだったかわからなかったけど、ふんわりさっぱり系でサイドメニューにちょうどいい。あら汁はいかにも漁師メシらしい塩辛さでしたが、舌の上でとろりと崩れるあらはじつに美味。アナ雪ならぬ、あら美味旋風が舌の上でレリゴーです。
早川は横浜駅から東海道線1本でちょうど1時間ほど。東京駅からでも新幹線をつかわず1時間半ほどで行けるので、都内からでも意外とアクセスがよいです。
明日からお盆休みが終わってつらい仕事がはじまる人も多いかと思います。残業続きの毎日で、ふと漁師メシに癒やされたくなることもしばしばでしょう。そんなときには早川港に向かってみてはいかがでしょうか。