NAVERまとめにパクられたらGoogleに通報しよう。無断転載・盗用・剽窃など著作権侵害への削除申請方法

ウェブマスターツールで著作権侵害を申告した際の経過

こんな記事が話題になっていました。

NAVERまとめに文章をパクられた上に1000円払うことになった(はてな匿名ダイアリー)

タイトルだけを読むと、「削除手数料1,000円になります (´>ω∂`)てへぺろ☆」とNAVERから請求されたのかと勘違いしそうになりますが、「登記事項証明書と印鑑証明書の二点を提出してください」という返信があったために、それにかかった費用が1,000円だった、というお話です。

ちなみに、重箱の隅ではあるのですが、元記事では『NAVERまとめは著作権法で認められた「引用」にはあたらない』と書いています。しかし、「NAVERまとめのこの記事は」とした方が正確でしょう。NAVERまとめではオリジナルのテキストを投稿することや、リンクにコメントを付記することもできます。遵法精神旺盛な利用者であれば、著作権を侵害しない投稿もできる仕組みになっているのです。

それはそれとして、冒頭の記事で問題とされた投稿はどうだったのでしょうか。以下に魚拓を張りますが、オリジナルのテキストがほとんど存在せず、多数のWebサイトからの転載を切り貼りしただけなので、引用の要件を満たさないのは明らかと言えそうです。

すぐに使える自己PR優良具体例まとめ【200例文以上!】 – NAVER まとめ※元記事のPVが増えると投稿者の収益に貢献してしまうため魚拓です。CSSがキャッシュできなかったようで表示が崩れていますが、内容は問題なく読めると思います。

冒頭で紹介した記事は匿名のものであり、本当に当事者なのかはわかりません。著作権違反は親告罪のため、著作権者本人からの申し立てであることを確認できなければ運営として対応はできない、というのが建前でしょう。しかし、これだけあちこちのサイトからひとつひとつ転載の許諾を得るのは現実的に考えて困難です。また、この投稿者のまとめを確認してみると、同じように転載のみで構成されたと思われるコンテンツが散見されます。

NAVERまとめで全転載したユーザーの投稿記事

あかんやろ……。

この投稿者の月間PVは約200万。NAVERまとめの運営的にはロイヤルカスタマーなのかもしれませんが、こんなものを放置していてはサービスの信頼を揺るがしかねないでしょう。このような投稿をあれこれ言い訳をして消さないでいる方が、よほどNAVERまとめの運営にとってリスクになると思います。(もともと信頼なんてしてねえ、という人も多そうですが)

ニコニコ動画やYoutubeも著作権を侵害するコンテンツがアップされることで多数のユーザーを集めましたが、いずれも現在では著作権違反に対し厳しい態度で臨むように運営ポリシーを変更しています。NAVERまとめもいまや月間数億PVを誇る巨大サービスです。そろそろ襟を正すべきタイミングが来ているんじゃないですかね。

投稿監視や自動検知システムの構築にはコストがかかるでしょうが、動画に比べればテキストのパクリを検知するアルゴリズムの作成は容易だと思います。実際、コピペチェックツールはすでに多くの実用化がされています。

株式会社アンク:コピペルナー
剽窃チェッカー:レポートなどの文がコピペかどうかチェックします
記事・文章コピペ検出チェックツール「コピペリン」
コピペチェックツール『影武者』

えーと、前置きで状況説明をするつもりがむちゃくちゃ長くなりましたね。この枕が長いクセをいい加減にどうにかしたい。ようやく本題に参ります。

Googleへの著作権侵害による削除の申し立て方法

該当のページにさえ辿り着ければとても簡単なんですが、Googleが面倒臭がってこの手の申請を減らしたいのか、はたまた単に真剣に取り組んでいないだけなのか、導線が死ぬほど悪いので辿りつけない人が多いんじゃないかと思います。とりあえず、申請ページのURLをご紹介。

著作権侵害による削除(ウェブマスター ツール Google公式)※アクセスにはGoogleアカウントにログインする必要があります

もしかしたらウェブマスターツールに登録していないとダメかも……。ウェブマスターツールに登録していない副アカウントを持っていないので確かめられません(情報求ム)。もし利用できなかったら以下のサイトにウェブマスターツールへの登録方法が詳しくまとめられていたので参考にしてください。

ウェブマスターツールの登録と導入方法 – SEOのホワイトハットジャパン

さて、お次は入力フォームです。以下のようなことに答える必要があります。

  • 氏名(ハンドルネームは不可っぽい)
  • メール アドレス
  • 居住している国
  • 著作権対象物を特定する情報とその著作物の説明(Webページやブログ、画像であればそのURL。書籍ならISBNがわかりやすそう)
  • 権利を侵害している著作物の場所

他にも入力項目はあるのですが、わざわざ紹介するほどのものではないと思うので割愛。氏名の入力は匿名で活動している人にとっては心理的ハードルが高いと思いますが、公開されるわけではないので書いても身バレのリスクはないんじゃないかなと思います。

(2015/08/07追記)
Googleに著作権侵害を通報すると、通報者の情報がChilling Effectsに公開されます。お詫びの上、訂正いたします。

ミニもの(@mini_mono_net)さん、ご指摘ありがとうございましたm(__)m

(/追記ここまで)

申請をしたものに対する対応状況は、同じ画面で確認可能です。以下は数日前に私が申請をしたもの。はてなブックマークのホットエントリーに入った記事などは高い可能性でパクられるので、気にしてみてもよいかもしれません。まあ、Google先生のアルゴリズムはたいへん優秀ですので、ほとんどの場合では気にする必要もないのですが。

ウェブマスターツールで著作権侵害を申告した際の経過

ちなみにパクられたのは「不安で眠れない夜は、頭の中で「あー」とつぶやくと安心して眠れるらしい」という記事です。これは大してバズりませんでしたが、どこから拾われたのか。ともあれ、意外に効果があったので不眠に悩んでいる人にはおすすめしたいです。

期待効果

手間ひまかけて著作権侵害の申し立てをGoogleにしてどんな効果があるんだよって話です。

まず、申請が通れば相手のWebページがGoogleの検索結果から消えます。非常に悪質だと判断されればドメインごと消え去ることもあるでしょう。日本ではGoogle、そしてGoogleの検索アルゴリズムを採用しているYahoo!の検索結果に表示されなくなるので、記事をパクったクソ野郎に多大なダメージを与えることができます。これはとてもとても爽快なことですね。

次に、パクられたコンテンツが自分のページより上位に表示されていた場合ですが、相手が消えるので当然自分のページの順位が繰り上がります。また、「同じ内容の記事は検索結果にひとつしか表示しない」というアルゴリズムが組まれているらしいので、パクリが上位で自分の記事が圏外だった場合は一気にジャンプアップできます。とてもとても素晴らしいですね。

最後に、これはNAVERまとめに限らないことですが、悪質な投稿を許すキュレーションサイトに対して、運営ポリシーを変更する圧力をかけることができると思います。取り急ぎNAVERまとめのアクセスをSimilarWebで調べてみたところ、7割以上が検索流入によるものでした。

SimilarWebで調べたNAVERまとめの検索流入割合

検索からの流入は彼らにとって死活問題なのです。パクりに対するクレームが増えれば、Googleはドメイン全体に対する評価も大幅に下げるかもしれません。そうなれば、サービスの存続さえ危うくなるアクセス数の急減が起こるかもしれないのです。そうしたリスクを運営者に意識させるために、Googleに著作権侵害の申し立てをすることは非常に有効だと思います。(今回私が申告したのはアメーバブログでしたけど)

余談:rel=”nofollow”(評価を渡さないハイパーリンク)も拡まって欲しい

おまけですが、クソ記事へリンクするときにリンクタグの属性に「rel=”nofollow”」を付記することももっと拡まって欲しいなあと思っています。書き方は簡単です。「評価に値しない」という記事にリンクするときに↓みたいなコード書き足してもらうだけです。

<a href="http://example.com/" rel="nofollow">

「リンクはするけど、褒めてるわけじゃないんだからね!」という意味の属性です。

クソ記事やデマ、偽科学などを批判するためにリンクを張ることはしばしばあると思うのですが、この属性がないと「参考になりました!」とエールを送っているようなものなんですよ。詳しい説明はGoogle先生公式の以下のページなどをご参照ください。

特定のリンクに対して rel="nofollow" を使用する – ウェブマスター ツール ヘルプ Google公式

あと、利用するサービスの都合でHTMLの編集ができない場合もあると思うのですが、そんなときには、ウェブ魚拓を利用すれば直接リンクを避けられます。

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NAVERまとめにパクられたらGoogleに通報しよう。無断転載・盗用・剽窃など著作権侵害への削除申請方法” への6件のコメント

  1. ピンバック: NAVERまとめ 良いまとめなら許せる・・が、クソなら死ね!という記事

  2. このnaverまとめに私の関連サイトに掲載している自己PR例文も大量に無断転写されてました。というわけで、ご紹介の記事を参考に、GOOGLEに削除申請致しました。
    全てが私のサイトのコンテンツではないためどうなるか分かりませんが、ご報告まで。結果が出たらお知らせ致します。
    他のまとめにも大量にコピーされてるみたいなので順次対処しようと思います。

    • お役に立てたようで何よりです。無事に申請が受理されることをお祈りしております。

      しかし、転載された側が労力を割いてパクった相手を探さなきゃいけないのはなんとも理不尽です。。

  3. ピンバック: 記事がパクられた時には慌てず騒がずこうして解決してみよう。 | Flips Blog Web担の小技

    • お役に立てて幸いです。
      転載者への削除依頼とGoogleへの削除要請をワンセットで行う人が増えるといいなあと思って書きました。
      無事削除依頼が受理されることをお祈りしております。

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