SEO、SEMの視点から自治体ネット通販「三島sg」の売上低迷、閉鎖の原因をざっと分析してみた

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こんな記事が話題になっていました。

ネット通販「三島sg」 売り上げ低迷、10月閉鎖 | 静岡新聞

昨年12月には売り上げが10万円を超えたが、その後は低迷し、1万円ほどの月もあった。同サイトの運営には三島sgへの委託費が月15万円、ホームページ運営会社への委託費が月7万5千円かかり、赤字が続いていた。

有閑マダムの手芸品販売サイトかよってレベルの売上高ですね。こんなのやるなら地元をテーマにしたバイラルサイトでも作ってアフィリエイトで稼いでいた方がよっぽどよかったんじゃないでしょうか。知名度向上にもつながるし。

なんだろうこれって思ったんですが、あの佐賀県は武雄市の市長さんが発起人(?)として進めた自治体の通販モール的な事業なんですね。武雄市といえば、市役所のHPをFacebookページにしてみたり図書館の運営をツタヤに委託してみたりと、いろいろお騒がせな感じの首長さんです。

そんなこんなでカルマを溜めこんでいるせいもあり、ネットでは「それ見たことか」的な反応が大勢を占めているようです。一例として、はてなブックマークのコメント欄を。

はてなブックマーク – ネット通販「三島sg」 売り上げ低迷、10月閉鎖 | 静岡新聞

フルボッコでございます。

ついでに、調子が悪いのは三島だけなのかなあと思って調べていたらこんな親切なサイトがありました。

これが樋渡市長(@hiwa1118)の目指す #JAPANsg の「流通革命」だ! #武雄市問題 | 海馬への境界線

こちらのサイトに掲載されているPDFによりますと、月商数千円とか数万円がざらであった模様。燕三条、石垣、吉野、宇陀に至っては開設以来売上ゼロ円みたいです。なんでしょう、この大惨事は。

※売上ゼロ円としていた自治体は、情報開示の請求権がないためにデータがないものでした。お詫びの上、訂正いたします。

サイトを見てみると、ぱっと見はキレイにできているし、別に重くもないしで悪い作りではなさそうに見えるんですけれども。

JAPAN satisfaction guaranteed 自治体運営型通販サイト
三島sg |

どうしてこんなに売れなかったんだろー、と思ったのでうまくいかなかった理由をWebマーケティング的な視点からざざっと考えてみようかと思います。見た目がキレイだと、深く考えずスルーしちゃうポイントが多そうなので自戒を込めて的な。

適当に思いつくことを箇条書き。

  • 三島sg全体で31点しか商品が掲載されてないんだけど、それで売れるわけなくない?(31点しか商品のないお土産屋さんを想像してみて欲しい)
  • 商品が少ない原因って、地元の生産者が巻き込めてねえせいなんじゃねえかな
  • よしんば商品の少なさがカバーできないとしても、セット品を増やすとか小分けにするとかで品数は増やせるはず
  • オペレーション都合でそれすら難しいとしても、ブログとかぶら下げてコンテンツ不足を補う仕組みが入れられたでしょ
  • 送料がわからないから不安
  • 自治体TOPページのtitleにパイプが入っている(ex:「三島sg |」)んだけど、サイトの作りが雑じゃない?
  • FB推しの武雄市主導なのに、OGPがまともに設定されてないとかやっぱ雑じゃね
  • パンくずがカテゴリがTOPでサイトトップまでつながってないんだけどやっぱ雑だよねこれ
  • 単一商品ページに複数のURLが発行されているんだけどなにこれふざけてんの(例:http://mishima.japan-sg.jp/shopdetail/000000000034/、http://mishima.japan-sg.jp/shopdetail/000000000034/004/O/page1/order/、http://mishima.japan-sg.jp/shopdetail/000000000034/004/O/page1/、http://mishima.japan-sg.jp/shopdetail/000000000034/004/O/、http://mishima.japan-sg.jp/shopdetail/000000000034/004/)
  • リダイレクトするとかせめてカノニカル指定するとか

うーん、キリがないからこの辺で。

いや、まあ、なんだこれ。これでイニシャル200万円取れるっていい商売ですね。

各商品ページを見ると、職人さんが顔出ししてたりこだわりポイントもしっかりあったりで、結構魅力的なんだけどなあ……。↓の商品ページとか、

手作り硝子みしま風鈴 | 生活・インテリア | | 三島sg
富士山の伏流水で仕込んだ、三島のこだわりお肉屋さんが作る低添加手造りハム・ソーセージ詰め合わせ | 肉類 | | 三島sg

無料でECサイトが作れるこのご時世に、そもそもコストが高すぎるよってお話もあるかとは思うんですが、同じ予算をちゃんとしたWebマーケ屋さんに渡していたらぜんぜん違う結果になったんじゃないでしょうか。

この件がきっかけで、「うちの地産品なんて魅力がないからネットじゃ売れない」なんて方向に議論が傾かないといいな、と思いました。売れなかった主因はそこではないでしょうからね。

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SEO、SEMの視点から自治体ネット通販「三島sg」の売上低迷、閉鎖の原因をざっと分析してみた” への2件のコメント

  1. 売上ゼロの自治体は情報公開請求の権利がないのでデータがないだけですので、全く売れていないと言う状況ではないとは思われます。

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