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なぜSEOがマーケティング担当者に最も支持されたのか?SEO、リスティング、アフィリエイトの比較表を作ってみた

更新日:
最も効果を感じた施策はSEO。では他の施策は?

WEBコンサルタント『サーチサポーター』の代表、敷田憲司です。

少し間が空いてしまいましたが、お元気ですか?

 

先日、ネット上で以下の話題が盛り上がっていました。

マーケティング担当者350名に聞いた「最も効果を感じた施策」とは?【ソウルドアウト調査】|MarkeZine(マーケジン)

 

全国のマーケティング担当者にマーケティングに関するアンケートを実施し、2014年に実施した施策のうち最も効果があったと感じた施策は、企業規模を問わず「SEO」が1位となったということが書かれていました

今回はその記事からSEOの効果について考察すると共に、他の施策(リスティング(PPC広告)、アフィリエイト)との比較を行ってみます。

 

何をもって「効果があった」とするか

元記事では企業規模を問わず「SEOが最も効果があると感じた施策である」というアンケート結果が出ていますが、何をもって効果があったとみなすか、何を指標(評価基準)にしているかで、その評価も大きく変わってきます

あなたは「SEOの評価」と聞くと評価に値するもの、指標は何だと考えるでしょうか?

アクセス数(PV数、UU数)でしょうか?

検索エンジンでの結果の上位表示でしょうか?

それともサービスの申し込み数増加や商品の販売売上増加でしょうか?

先ずはその指標を決めないといけません。

このような指標のことをKPI(Key Performance Indicator:重要業績評価指標)と言い、先ずはSEOという「手段」を決める前に、その手段をきちんと評価するためにも定量的に測定する「指標」、KPIをを決めることが重要だといえます。

 

例えば「サービスの申し込み数の増加」をKPIに掲げたとします。

この場合、あくまでKPIは「申し込み数の増加」であるため、例えSEO施策でアクセス数が増加しても、また、検索順位が上位表示されたとしても、申し込み数が増加すらしなければ「成果があった」とは言えません。

逆に(広告出稿にお金はかかりますが)リスティングからモチベーションの高いユーザーを獲得し、それが申し込み数の増加に繋がっているのであれば、(SEOではなく)リスティングで「成果があった」と言えるでしょう。

このように指標がしっかり決まっているからこそSEOでの施策はもちろん、その他の施策とも比較が出来ますし、指標がしっかり決まっているからこそSEOやその他の手段でも「最適な施策」をPlan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)のPDCAサイクルを回してよりよいものにしていけるのです

恐らく元のアンケートデータはKPIが統一されておらず(企業によってKPIが違うため)、「全体的にみてSEOが一番効果がある」という結論になっているのでしょう。

個人的にはパンダ・ペンギンアップデートの前後での動きに興味があり、SEO施策にどれだけの変化があったか、5年間くらいで推移が見てみたいですね。

 

その他の施策との比較(メリット・デメリット)

KPIを決めればそれを達成するための手段はSEOに限らなくてもよいでしょう。

例えばSEO以外にもネット上からの集客、ユーザーの獲得手段の主な方法では、リスティングやアフィリエイトがあります。

(今回のアンケート結果でも、中小企業の2015年の実施予定の施策はSEO、リスティング、アフィリエイトの3つが上位となっています。)

ここではそのSEO、リスティング、アフィリエイトを比較してみましょう。

簡単ではありますが、以下に各施策のメリット・デメリットについて表にまとめました。

 

ネット広告比較

表を見ていただければ分かるように、SEOの最大のメリットは金銭的なコストの安さです

但し、SEOは施策を打ってすぐに成果が出るものではありませんし、金銭的なコストはあまりかかりませんが、改善にかかる時間的なコストがかかることがデメリットです

 

次にリスティングですが、検索エンジンへの広告出稿を課金にて実施します。

オーガニック検索よりも上の部分や横の部分に表示されるため、モチベーションの高いユーザーを獲得しやすいことがメリットです。

ワードを選定し、タイトルと説明文の審査が通ればすぐにでも表示されます。

デメリットはリスティングのほぼ全てはクリック課金であり、入札制のため人気のワード(検索数が多いワード)は必然的に入札価格も高くなり、その金額も流動的なため、金銭的なコストがとてもかかります

 

最後にアフィリエイトです。

アフィリエイトはASP(Application Service Provider:アプリケーションサービスプロバイダ)サービスを提供してる業者と契約することで、他のサイト(ブログ)へ広告記事やバナーの表示を承認します。

他のサイトのアフィリエイト広告を経由してユーザーを獲得出来ますし、金額も固定にすることで金銭的なコストが読みやすい、予測しやすいというメリットがあります。

デメリットは他の施策よりも自作自演やいたずら目的などが発生しやすいことと言えます。

 

上記のようなメリット・デメリットを踏まえ、かつ、自分の現状に合う施策はどれかということをしっかり考えて施策を打つことがよいでしょう。

(もちろん1つに絞らずに複数同時に行い、その中でコストの割合を調整することも方法の一つです。)

 的確な評価を下す人材

実行し、適切な評価を下す人材を確保したいものです。

 

一番の問題は的確な評価を下す「人材の不足」

中小企業の担当者の課題は「マーケティング・販促業務に時間を割くことが出来ない(時間不足)」が最も多い31.9%。以下「担当者の人員が不足している(人員不足)」31.2%、「施策にかけられる予算が少ない」が30.5%と続く結果となった。

一方、大企業では「実施している施策の効果検証が出来ていない」が最多の31.6%。次いで、中小企業と同様に「人員不足」が29.7%となり、「時間不足」24.4%と続いた。

引用:
マーケティング担当者350名に聞いた「最も効果を感じた施策」とは?【ソウルドアウト調査】|MarkeZine(マーケジン)

企業規模を問わず、施策、手段の選定が出来ていてもそれを実行し、的確な評価を下す人材がいない(人手不足)というのが最大の問題のようです。

特にSEOは対象のサイトによって最適な施策が変わりますし、その時々のトレンドで最適な施策も微妙に変わってくるものです。

もし対策や評価を内部で行うことが難しいのであれば、外部に依頼するのもよいでしょう。

(むしろ出来ないからと何もせずにいるよりは、うまく外部を使って業務を推進することのほうが建設的というものです。)

 

ただ、外部に依頼する、相談する際は「SEO業者を探す」というよりも、「一緒にKPIを達成しようというパートナー探しをする」と思うとうまくいくと私は考えます。

それこそがSEOに限らず、他の施策においてもあなたのサイトを成功に導く方法です。

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この記事を書いた人

敷田憲司

敷田憲司

WEBコンサルタント『サーチサポーター』代表。 WEBで探してもらえるよう、注目されるようにサポートします。 コンテンツの企画立案だけでなくSEO、SEM、アクセス解析などの集客、運用、分析も行い、お客様の状況、目的に合わせて優先度をつけてご提案しています。 趣味はサッカー観戦とフットサルです。

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