WEBコンサルタント『サーチサポーター』の代表、敷田憲司です。
最近は「コンテンツマーケティング」や「コンテンツSEO」が大事であるとよく言われていますよね。
コンテンツマーケティングとは、「お客様に有益なコンテンツを提供すること」であり、コンテンツSEOとは、「お客様のニーズに合ったコンテンツによってSEOを行うこと」です。
これからは「コンテンツマーケティング」や「コンテンツSEO」が主流になることは間違いありませんし、先日、その後押しともなるような報告がGoogleのリサーチチームよりもたらされました。
Googleのリサーチャーが”リンク”ではなく、”事実”を元に順位付けをするシステムを発表。 | SEO Japan
その報告の内容について簡単な説明を交えながら、コンテンツ作成の今後について考えてみます。
被リンクよりもコンテンツを重視する
New Scientistが報じたところによると、GoogleのリサーチチームがKnowledge-Based Trust (KBT)という考えを説明した文章を発表したとのことだ。KBTはWebページの品質を決定する新たな手法であり、Webページの情報がどれだけ正確かを基準にしている。
Webソースの品質の決定は、ハイパーリンクの構造などの、外部からのシグナルによって判断されてきた。我々は今回、内部からのシグナルを用いた、Webソースの品質の決定に関する新しい試みを提示したい。つまりは、Webソースによって提供される情報が、事実として正確であるかを基準にするのだ。これにより、不正確な事実の記載が少ないソースほど、信頼に値するWebソースと判断されることになる。
引用:
Googleのリサーチャーが”リンク”ではなく、”事実”を元に順位付けをするシステムを発表。 | SEO Japan
直訳調で聞きなれない用語が使われていてわかりづらいかと思うので、かみ砕いて説明します。
すごく簡単に言ってしまうと「Googleは、すでにコンテンツの「正確さ」の評価を行っており、精度もかなり高まっている」ということです。
これまでの検索順位の評価は「被リンクの数」に拠るところが大きかったため、スパム紛いのSEO手法でも通用してしまうことがあったのですが、度重なるペンギン・パンダアップデートによって、現在はそういったスパム紛いのSEO手法はほぼ通用しなくなりました。
そういったスパム紛いのSEO手法、小手先だけのSEO手法が効かなくなっていることで、本来のあるべき姿である「お客様のニーズを満たすコンテンツ、有益な情報が掲載されているコンテンツ」が求められるようになりました。
それが「コンテンツマーケティング」「コンテンツSEO」です。
Googleが「コンテンツの内容が正確であるかを重視する方針」を打ち出したことにより、これからは今まで以上に「良質なコンテンツ」を作成することが求められることになるでしょう。
コンテンツ内容の判定はどうなるか?
Googleは数年間に渡り、よく知られた事実を集め、巨大なデータベースを構築し続けており、2012年にナレッジグラフを導入している。ナレッジグラフは検索結果の右側に表示され、検索語に対しての情報を記載している。その対象は、人々、場所、エンティティを含む。
報告書の著者によると、KBTの初期のテストは、非常に明るい未来を示すものだったと発言している。また、”我々は、WEb上から28億のトリプルを抽出し、1億2千万のWebページと560万のWebサイトの信頼性を正しく評価することができた”と発言している。
注:上記の”トリプル(triples)”とは報告書で使われている言葉で、Webページで発見され、抽出された、事実性を図る要素を意味している。
引用:
Googleのリサーチャーが”リンク”ではなく、”事実”を元に順位付けをするシステムを発表。 | SEO Japan
ここも理解が難しく感じられるので説明します。
すごく簡単に言ってしまうと「蓄積した多くのデータを元に、そのページの「正確さ」を評価し、その評価もかなり信頼出来るものとなっている」ということです。
Googleはその評価に絶対的な自信を持っていることが伺えます。
明確な評価基準があるわけではない
しかし、Googleのデータベースの「正確さ」は何によって担保されるかは相変わらず不明ですし、悪く言ってしまうとGoogleの匙加減でいかようにもなってしまうとも言えます。
そういう意味では今までと一緒で「明確な評価基準があるわけではない」ということです。
ただ、分かっていることとして被リンクの価値はこれからもっと下がるであろうということ。
そして、お客様のニーズを満たすコンテンツ、有益な情報が掲載されているコンテンツを作ることこそが一番のSEO対策であり、評価もされるということです。
このアルゴリズムが適用されると、事実関係を無視した挑発的な記事でPVを稼ぐ悪質なバイラルメディアなどは検索結果に表示されなくなるでしょう。
誠実さを欠いた炎上マーケティングが通用しなくなれば、インターネットはもっとよいものになるでしょうね。
その日が待ち遠しいと思うのは、私だけでしょうか?