2012年頃から導入され、多くのウェブマスターを恐怖と混乱のどん底に突き落としたペンギンアップデートとパンダアップデート。
「ブラックハットSEOとホワイトハットSEOに白黒をつける」という意味合いで、白黒の体色の動物がプロジェクト名に選ばれたそうです。
そして、2015年4月1日、ついに最新の大型アップデートが実施されました。
その名も「ホルスタイン・アップデート」。
パンダ、ペンギンの命名規則に則り、今回も白黒の動物の名前からつけられたようです。
ホルスタインとは
画像の出典:Wikimedia Commons
日本では北海道で多く飼われている乳牛です。
写真の通り、やっぱり白黒ですね。
ちなみに体重は標準で650kgあり、年間5,000kg以上の牛乳を出すそうです。
ジャイアントパンダの体重が100~150kg程度なので、今回のホルスタイン・アップデートはパンダの数倍のインパクトをもたらすアルゴリズム変更なのだと暗に示しているのかもしれません。
ホルスタイン・アップデートの特徴
Google検索チームのリーダーであるマット・カッツのTweetによると、以下の3つの特徴を持つアップデートのようです。
Since two different people have emailed me about http://t.co/BssM7r2oqL
Someone is doing an early April Fool's prank.
— Matt Cutts (@mattcutts) 2015, 3月 29
抄訳:牛には4つの胃袋があるって知っていたかい? ホルスタインは一度その胃袋に入れたものを口に吐き戻して何度も咀嚼するんだ。そんな風に、何度も反芻したくなるような繊維質なコンテンツが上位になるよ。それから、ぼくが好きなギアラは4番目の胃袋なんだ。
マット・カッツはギアラがお好きなようです。
それはともかく、コンテンツの品質重視の姿勢は変わらないようですね。
「反芻」をわざわざ引き合いに出すあたり、滞在時間や再訪率の高さを重視するのでしょうか。
"we will be expanding our use of mobile-friendliness as a ranking signal": http://t.co/EOOPI12OgW #mobilerising
— Matt Cutts (@mattcutts) 2015, 2月 26
抄訳:ホルスタインは偶蹄類。つまり2本指の生き物なんだ。主にモバイル向けの話になるけど、ホルスタインでも扱えるようなシンプルで誰にでも使いやすいユーザビリティのサイトをGoogleは評価するよ。ただ、蹄の体重を少しかけただけで曲がってしまうiPhone6+のような無駄にデカイ端末については意識しなくてよいからね。ハハ。ところで、みんなNexus7買おうぜ。
4月21日からモバイルフレンドリーがスマホ向けの検索結果に反映されると発表されたのは記憶に新しいところです。
それと同様に、モバイル関連のアルゴリズムも入るようですね。
わざわざ「指2本」と言明するあたり、ピンチ操作ができないサイトを「モバイルフレンドリーではない」と判断するかもしれません。
(現状、多くのスマホ最適化サイトでピンチ操作はできませんが…)
Hey spam folks at Twitter, looks like a pipeline stopped running. cc @delbius pic.twitter.com/5Fs5ZuiPvb
— Matt Cutts (@mattcutts) 2015, 2月 28
抄訳:ホルスタインは年間5,000kg以上のお乳を出すすごいやつなんだ。おまけにおっぱいは6個ある。これは経験的にわかってきたことだけど、男性ユーザーの多くは貧乳よりも巨乳なコンテンツを喜ぶ。ぼくだってそうさ。しかも、ビッグデータ解析によってウェブマスターのカップサイズが約97%の精度でわかるようにもなっている。これらを活かして、巨乳のウェブマスターが運営するサイトを無条件に上位化するアルゴリズムを実装した。具体的にはFカップ以上だ。これを過去のページランクのように可視化し、運用していく。
1番目、2番目はともかくとして、3番目は衝撃的ですね。
巨乳どころか、女性社員がひとりもいない弊社にとっては手の打ちようもない事態です。
というか、ウェブマスターのバストサイズがわかったところで、よほどの上級者以外は喜ばないでしょう。
マット・カッツはスケベそうな顔だなと以前から思っていましたが、かなりの重症だったようです。
画像の出典:Wikimedia Commons
また、女性や貧乳愛好家を蔑視もしており、今後抗議運動や訴訟にも発展しそうです。
「邪悪になるな(Don’t be evil)」の精神はどこに行ってしまったのでしょうか?
最後に、Google、そしてマット・カッツ氏に向けたメッセージで締めくくりたいと思います。
大変申し訳ございませんでした。ほんのジョークなんです。ペナルティだけは勘弁してください。
※本稿はエイプリルフールのジョーク記事です。お騒がせして申し訳ございませんでした。