A/Bテスト(エービーテスト)とは、異なるデザインのWebページやバナー広告を用意し、実際にユーザーに利用させ効果を測定するテストのこと。スプリットテストとも呼ばれ、例えば文字の色や大きさ、フォント、キャッチコピー、レイアウトなど、部分的な改善を積み重ね、コンバージョン率の向上や売り上げを増やすためのLPO(ランディングページ最適化)を目的に行わる。2008年アメリカ大統領選挙において、オバマ陣営の献金サイトで使用され、成果を挙げたことで一躍脚光を浴びた。
必ずしも2種類である必要はないが、パターン数が多くなるとテスト結果の洗い出しが難しくなるため、通常A/Bの2パターンで行われる。テストを効果的に行うためには、検証する要素1つに絞り差異を明確にすること、またサンプルとなるユーザーを一定数集めることが重要となる。そのため、サイトの立ち上げ時や初期段階のスタートアップ時にA/Bテストを実施しても、適切なテスト結果を得られないことが多い。そのほか、トレンドは時間の経過により変化するため、用意したパターンは同時にテストを行い、継続的にテストを繰り返すが必要がある。地道に手動でテストを行うことも可能だが、効率よくテストが行える無料ツールも数多く存在する。