DM(ディーエム)とは、「Direct Marketing」の略で、新聞の折込広告やテレビCMなど、不特定多数の人を対象としたプロモーションとは対照的に、広告代理店などの仲介業者を通さず、特定の個人や法人へ直接コンタクトを取り、顧客のデータベースに基づいて,マーケティング活動を行うことをいう。古くから、電話や郵便、訪問販売などアナログ的な手法で行われてきたが、Web環境の発展と利用者の拡大に伴ない、Webサイトやメールマガジンなどを利用することで、時間や費用をかけずに、容易に多くの消費者と直接コンタクトを取ることが可能となった。
以前は、セールス色が強く、消費者に反感や不信感を抱かせることも多かったが、現在は、インタラクティブなコミュニケーションにより、良好な関係を築いた上で、消費者のニーズや嗜好に合わてプロモーションを行うことが主流となっている。DMを行う際、顧客のデータベースを構築することが最も重要となるのが、購入履歴やレスポンスの経路、ライフスタイルなどのデータが収集しやすいため、Web上でDMが盛んに行われるようになった。Web上では、ECサイトが代表的だが、旅行や保険、金融などその形態は多岐に渡っている。