DNS(ディーエヌエス)とは、「IPアドレス」とWeb上のホスト名や電子メールで使用される「ドメイン名」を関連付け、管理するためのシステムである。Webに接続している機器は、”105.20.124.865″のような、最大12桁の数字で表現される固有のIPアドレスが割り当てられ、機器同士はIPアドレスによって通信相手を特定している。しかし、数字の羅列では人間が識別しづらく扱いにくいため、IPアドレスを“…….co.jp”のような文字列からなるドメイン名を利用している。IPアドレスとドメイン名はサーバ を介して対応付けが行われており、このシステムをDNS(Domain Name System)という。
世界中に分散するDNSのデータベースに問い合わせ、ドメイン名から対応するIPアドレスを割り出すことを「正引き」、IPアドレスからドメイン名を求めることを「逆引き」といい、これらの作業を行うソフトウェアに「DNSクライアント」または「DNSリゾルバ」がある。IPアドレスにドメイン名を必ずしも割り当てる必要が無いため、教育機関や企業などによっては、逆引きの設定が行われていないこともある。通常は行う必要がない作業だが、データベースに保存されている通信記録からIPアドレスを集計したり、迷惑メールのブロックを行うときなどに用いられる。