ROAS(アールオーエーエス)とは、広告効果を測定する指標の一つであり、投資した広告費用の回収率のことを指す。「Return On Advertising Spend 」の略語であり、日本語では広告費用対効果と訳されることが多い。広告経由の売上から費用を割った数値で表され、この値が高いほど有益な投資できていると判断される。売上÷広告費×100(%)の計算式により求められ、ROASが100以下の場合、投資は失敗したことを意味する。例えば、売上「14万円」、広告費が「3万5千円」だったとき、「14万円÷3万5千円×100」でROASは「400%」になり、投資額の4倍リターンされたことになる。
出稿したそれぞれの広告について売上を把握できるバナー広告などで良く利用される指標であり、媒体やサイトの質による広告効果の違いを比較検討する際に有効なビジネスツールと言われている。広告効果を測定するためには「ROAS」のほか、広告費に対する売上高を求める「ROI」や、一人あたりの支払額を示す「CPA」なども用いることで、精度の高いマネジメントを行うことが可能となる。ROASではプラス評価であっても、ROIではマイナス評価となるケースがあるほか、サイトの内容によってはROASとCPAを使い分けて広告効果を判断する必要性がある。