RTB(リアルタイムビッティング)とは、DSPやSSPとの連携により、広告の表示ごとにリアルタイムで広告枠の競争入札を行う方式のことを指す。入札価格のほか広告の掲載基準や掲載面、ターゲットとするユーザーの属性などのロジックを事前に設定することで、指定したサイトにインプレッションが発生した際、設定条件と合致する広告主らによってオークションが自動的に行われ、入札単価が高い広告から掲載される仕組みとなっている。
広告配信に関するさまざまな運用を一元管理できるRTBは2010年頃にアメリカで登場し、日本では2011年1月にベンチャー企業のFreakOutによってサービスが開始された。その後Googleやfacebookなど多くの企業が参入しており、現在急速に伸びているインターネット広告市場である。
広告枠を競売にかけることで、収益の最大化を図ることができる点が、広告枠を提供するメディアにとって大きな利点となっている。また広告主にとっては、1インプレッションごとに広告枠を適切な価格で購入できるため、広告費の削減が実現できるとともに、ターゲットを絞り適切な広告を配信することで、費用対効果を上げることが可能とされている。