XHTML(エックスエイチティエムエル)とは、主にWebサイトの記述に使われるHTMLを、XMLに適合するように定義し直したマークアップ言語のこと。HTMLとXMLは元来SGMLから派生した言語であるため、バージョンアップにともない一部整合性を欠くことになったが、両者の差異はある程度吸収できる範囲のものであった。しかし、効率性や相互性をより高めるため、Web技術に関する標準化団体の一つであるW3Cの主導により策定が進められた。
2000年にHTML 4.01をXMLに再定義したXHTML 1.0が、翌年にはカスタマイズ性を向上させたXHTML 1.1がW3Cによって勧告された。当時は、Webページを記述するマークアップ言語の主流はXHTMLが担うであろうと考えられていたため、次世代となるXHTML 2.0の策定が進められていたが、既存のHTMLへの互換性の部分で策定は迷走し、XHTMLの普及も思うように進まない状態にあった。さらに、XHTMLに異を唱えるAppleやOpera、Mozillaなどが中心となり、HTML 4.0の後継となるHTML5の策定を進めていたため、W3CはHTML5の草案を採用し、2009年にXHTML 2.0の打ち切りが決定された。