Android(アンドロイド)とは、グーグル社が2007年に発表、08年に公開したOS(プラットフォーム)である。同社が2005年に買収したアンドロイド社の技術を応用して、Linuxをベースに開発したオープンソースのOSであり、携帯電話やタブレットなどのモバイル機器に搭載されている。OSにAndroidを採用した携帯電話は一般的にAndroid携帯と呼ばれ、スマートフォンに分類される。
オープンソースであるAndroid OSをモバイル機器に搭載する際、メーカーはOSのライセンス料をグーグルに払う必要がないため、生産コストを安く抑えることが可能である。また、アプリケーションも制約なく自由に開発できることから、多くのメーカーや開発者が参入しやすい環境にある。そのため、スマートフォン市場では、先行するiPhoneを抜き、Android携帯がシェアを拡大している。
グーグルマップやGmail、YouTubeなどグーグルが提供している様々なサービスと連携していることや、パソコンと同様にマルチタスクの操作が可能であり、複数のアプリを起動し同時に操作を行うことができる点が大きな特徴となっている。短所としては、オープンソースであるため、脆弱性を発見されやすく、ウィルス感染などのリスクがあること、バッテリーの消費が早いことなどが挙げられる。