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やってはいけないSEO 基本中の基本のアンチパターン3選

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数年前までは「SEO? なにそれおいしいの?」という方が多かったように思いますが、最近では名前も知れ渡り、Webマーケティングの手段としてはリスティング広告と並んで有名な施策となりました。過去に何か対策を練られた、もしくは専門のコンサルティング会社に相談したことがある方は多いのではないでしょうか。

そのときの最大の関心事は、ズバリ「どうしたら上位表示されるのか」だったでしょう。

SEOにおける究極の問いのひとつですが、この質問に極めて単純に答えるならば、「Googleの検索アルゴリズムが持つ判断基準に沿ってサイトを作りこめばよい」という回答になります。

では、Googleに評価されるサイトとはどんなサイトでしょうか。当たり前のことを確認するようですが、Googleの本業は検索エンジンです。検索エンジンはユーザーが調べている・求めている事柄に対して、検索結果でもって的確に応えられるかがサービスの肝となります。すなわち、検索ユーザーに有益な情報をもたらすサイトやページこそが検索上位になれるんですね。

ただし、ユーザーが評価するポイントはコンテンツの中身だけではありません。あちこちエラーだらけだったり、重たくて何十秒もページが開けないサイトはろくに読まれないまま直帰されてしまうでしょう。Googleは、そうしたWebサイトとしての基本的な品質も検索順位のアルゴリズムに反映させています。

というわけで、今回はGoogleにWebサイトを正しく見てもらうために、「やってはいけないSEO 基本中の基本のアンチパターン3選」と題して、基本にして重用なポイントを紹介していきます。もし、これに該当する問題が生じていたら、至急対応することを強くオススメいたします。

1.サイト内でのリンク切れ

よく外部リンク、内部リンクという言葉をSEOでは使いますが、このうちの内部リンクにあたる部分の話です。

当たり前の話ではありますが、ご自身でネットサーフィンをしていて、自分の知りたい情報がありそうなWebサイトにたどり着いたのに、そのサイト内を巡回しているとあちこちでリンク切れがあって404エラー(ページがみつかりません)が出ていたらどう思いますか? そのWebサイトにはいい情報がないと判断してしまいますよね。

Googleのクローラーも同様です。最近では外部リンクよりも内部リンクのほうが重要ではないか、という声も聞こえるくらいですから、サイト内でのリンク切れなんてGoogleに見つかってしまったら自ずと評価を下げているのと同じこと。SEOの評価も訪れたユーザーの評価も下がってしまわないように、最低限サイト内のリンク切れは起こさないよう気を使っていきましょう。

(※注記:Webサイトを運営していたら404ページが出るのは必然です。悪いのは404ページの存在そのものではなく、404ページへのリンクがいくつも放置されているようなメンテナンスが行き届いていない状況です)

ちなみに、Wordpressサイトの場合には、Broken Link Checkerというプラグインを使うと内部・外部を問わずリンク切れのチェックを自動的に行なってくれるようになります。使い方は以下のサイトに詳しく紹介されていましたので、よろしければ参考になさってください。

Broken Link Checkerプラグイン(ブログからのリンク切れチェック) – WordPressプラグインの一覧(外部サイト)

2.重たいページ

3Dモデルや高解像度の画像がインタラクティブにぐりぐり動いたり、ハイビジョン画質の動画が流れたり、そうした非常に凝った、カッコイイWebサイトってありますよね。Webサイト制作に関わる人なら、一度はそうしたサイトを作ってみたくなるのではないでしょうか。

でも、そのページが開くまでにどれくらいの時間を要していますか?

これも前述した「サイト内のリンク切れ」と同様に、ご自身の体験をそのまま思い起こしてみてください。レスポンスの悪いページは、その先にご自身の知りたい情報が眠っているかもしれないとしても、離脱していませんか?

諸説ありますが、アクセスから3秒を超えてもファーストビューのコンテンツが表示されきっていないのなら要注意です。もしそれ以上時間がかかっているようでしたら、画像のリサイズやコードの見直し、インフラの強化などの対策が必要と思われます。

Webサイトの表示スピードは環境にも大きく左右されますので、客観的にWebサイトのパフォーマンスを図りたいときにはGoogleが提供するPageSpeed Insightsなどを使って計測してみましょう。改善ポイントもアドバイスしてくれるので、非常に重宝します。

PageSpeed Insights(外部サイト)

3.似た内容のページを作ってしまう

伝えたいことって、何度も書いてしまいますよね。気持ちはわかります。でも、それがGoogleの評価を下げることに繋がるとしたら、いかがでしょうか?

ほとんど同じ内容のページが無数にあるのは、ユーザーにとって価値のあることではありません。ひとつのサイトの中に同じようなページが複数ある場合、Googleはそのうちの1ページしか評価をしなかったり、重複するページが多すぎる場合にはサイト全体の品質が低いとみなす場合があります。すでに似たページが多数ある場合には、コンテンツを1ページに集約してリダイレクトをかけたり、canonicalを設定するなどの対策が必要です。

特にタイトルタグの重複には気をつけましょう。開発者に基本的なSEO知識がなかったためか、全ページで共通のtitleタグが使われてしまっているケースもよく見かけます。もしそうなっていた場合には、早急に修正を行ってください。

4.まとめ

まだまだやってはいけない施策はたくさんありますが、修正しやすいポイントだけをかいつまんでご紹介しました。

ともあれ、なによりも意識すべきは、検索アルゴリズムは「検索ユーザーの気持ち」を理解し、満足度を上げようとして日々改善が加えられているのだという点です。

つまりは基本に立ち返って、ユーザー目線で内容のあるWebサイト作り、コンテンツ作りを心がけていくと、自然とGoogleの評価も高まっていくことに繋がっていきます。
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この記事を書いた人

沢辺 敦志

沢辺 敦志

株式会社ユナイテッドリバーズの代表取締役。
新卒入社から4年間引越し見積もりサイトを運営。後発ながら、SEO対策やアフィリエイト広告の運用で大手サイトにまで成長させる。

前職の経験を活かして、後発サイトでも上位のサイトに勝てるSEO対策コンサルティングやサイト開発をしています。
新しいサービスの立ち上げ、後発サービスを成長させる案件が得意です。ぜひお気軽にご相談ください。

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