ASP(エーエスピー)とは、「Affiliate Service Provider」の略で、Webサイトの運営者と、広告主(ECサイト)である企業を仲介するための、アフィリエイト・プログラムを提供する事業者のこと。ネットワーク上の広告代理店ような存在であり、契約や広告料の支払いを代行して行う。広告主はASPを仲介として、ホームページやブログを運営する個人や法人に、バナー広告の設置やプロモーションを依頼し、閲覧者の表示回数やクリック数、購入数などの成果に応じて運営者へ報酬を支払う。また、運営者側が、ASP内の広告主企業のリストから設置したいバナーを選択することも可能である。
アフィリエイト市場の拡大により、2004年以降、ASP企業の上場も増加しており、代表的なASPとしては、バリューコマースやA8.net(エーハチネット)、JANet(ジャネット)、アクセストレードなどがある。登録の際、年齢制限や審査を行うASPもあるが、登録料や使用料は発生しないため、誰もが気軽に利用できるのが大きな特徴である。しかし、2005年に実施されたアンケート結果では、アフィリエイト利用者のおよそ9割が、月間の獲得報酬は5000円以下と回答しており、稼げない利用者が大多数を占めている。