(2015/02/12追記)
今朝改めて確認をしたところ、復活していました。買い戻したにしては対応が速いので、ネームサーバーの設定を間違えてしまったのでしょうかね? なんにせよ、こうしたミスには気をつけたいものだと思いました。
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一日の仕事を終え、ぼんやりタイムラインを眺めていたら某SEOの神様のこんなツイートが目に飛び込みました。
うわあああ、取り戻すのはいくら掛かるんだろう…… RT @self0828: アレ?SEO Japanのドメインが。。 http://t.co/l0AUe1Zzsa
— 辻正浩 | Masahiro Tsuji (@tsuj) 2015, 2月 10
SEO Japanといえば、SEOコンサルティング会社のアイオイクスさんが展開をするSEO、SEMマーケティングメディアとして有名です。アイオイクスさんの社名を知らなくとも、SEO Japanという媒体名を知っている方は多いのではないでしょうか。
そのSEO Japanのドメインである「seojapan.com」にアクセスすると、こんな悲しいことになっていました。
金髪のお姉さんが素敵な微笑を投げかけてくれていますね。アイオイクスさんは外資に買収されてこんな素敵なブロンド美女と一緒に働ける職場環境になったのでしょうか。なんてうらやましい。
いや、これはそんな話ではないのです。おそらく、ドメインの更新手続きを忘れて他社に購入されてしまったのでしょう。
いま表示されているページは、ドメインパーキングと称される「とりあえず仮置き」しておくためのものかと思われます。
なぜこんなことが起こったのでしょうか?
SEO Japanの中の人がドメインを更新しなかった理由はわかりませんが(売却の可能性もゼロではない)、購入した人の動機はわりとわかりやすいです。
ドメインというのは、人間に例えるなら「血筋」や「家柄」のようなものです。こつこつと信頼や実績を積み重ねていくことで、「やっぱり●●家の人はさすがだね」なんて言われるようになる。
この平成の世に家柄なんて……と思われるかもしれませんが、そんな人だって皇家の末裔であるだとか、徳川家直系だとか言われたら「おっ」と思うのではないでしょうか。
ドメインも同じで、検索エンジン(≒Google)は長いスパンでドメインの信頼性を見ています。品行方正に良いコンテンツを積み上げ、ユーザーの支持を受けてきたドメインは優遇しますし、何度もペナルティを食らった前科者には疑いの目を向けるのです。
さて、ここまで書けばSEO Japanのドメインを買った人の動機も明らかですよね。戸籍を買ったり、家系図を偽造したりするようなもので、seojapan.com家が代々積み重ねてきた信頼を手に入れてしまおうとしたわけですよ。
いまではもうそれほどアテに指標ではありませんが、seojapan.comのページランクは4。家柄に例えるなら旧華族くらいです。すみません、適当です。
無数の良質な被リンクも付いているでしょうし、欲しい人にとっては何十万、何百万円の価値があるでしょう。正直に言えば、私も欲しい(´・ω・`)
とはいえ、あまりにも良質すぎるドメインのため、このドメインで何か他のサイト(例えば、カードローンのアフィリエイトサイトとか)をやったとしても、場合によっては短期間で評価が下がってしまうかもしれません。
良いドメインに対してはGoogleの監視も厳しく、「あれ、なんかこいつ違うぞ?」と発覚するまでの時間も短いのです。このあたりは、以前に武田信玄の末裔を名乗ったタレントがあっという間に嘘がバレて炎上したのと似ているでしょう。
参考:「武田信玄の末裔」モデルに“待った” 武田家関係者「信玄公を冒涜する行為」と否定 – ねとらぼ
何はともあれ、ドメインとはそのように大切で、価値のあるものなのです。くれぐれもついうっかり更新をし忘れてしまうことなどないよう気をつけたいものですね。