DSP(ディーエスピー)とは、「Demand Side Platform」の略称であり、オンライン広告の分野で、広告主や代理店など、広告を購入する側のマーケティングを支援するプラットフォームのことを指す。予算管理や広告の買い付け、入稿や掲載面の管理が行われるほか、オーディエンスの行動履歴から割り出した最適な広告を、国内外のパソコンやスマートフォン向けて効果的に配信することができる。以前は、ターゲット層を想定し、1対1の売買により広告枠の購入と配信が行われていたため、時間とコストが負担となっていたが、DSPの導入で効率的なマーケティングが可能となった。
DSPは事前に設定したロジックに従って、リアルタイムで買い付けから配信まで自動で行われる点が大きな特徴である。指定したサイトに訪問者が現れたとき、SSP(Supply Side Platform)を通じて、訪問者の情報と適切な広告がDSPへ送付される。設定条件と合致した場合入札が行われ、オークションで勝利したときにのみ、指定した価格で広告が掲載できる。DSPの登場で、以前より広告費用を有効に活用できるようになったが、DSPの利用には使用料が発生するため、アナログ的な手法とDSPを比較して、どちらが適切か検討する必要がある。