Earned Media(アーンドメディア)とは、商品やサービスを売り込むことを目的とせず、主に知名度や信頼を口コミによって拡散できるメディアのこと。ペイドメディア、オウンドメディアと共に、マーケティングで利用できるトリプルメディアの一つとして数えられ、一般的にブログやTwitter、Facebookなどのソーシャルメディアのことを指すが、テレビ番組での紹介や、オフラインでの口コミなども含まれる。
トリプルメディアは、2009年にアメリカの情報サイトで、「マルチメディア2.0」という論文が掲載されたことが発端となり、一躍注目を集めることになった概念である。毎年取り組むべき課題を「Web広告研究会宣言」として発表している、日本アドバタイザーズ協会のWeb広告研究会が、「2010年はトリプルメディア、トリプルスクリーン戦略を考える時代」と宣言し、多くの関連書籍が発売されため、日本でも広告業に携わる人達を中心に広く知られるようになった。
商品やサービスを提供する企業側は、費用をかけずに情報を拡散できるアーンドメディアに期待しがちだが、トリプルメディアは、互いが連動することで大きなマーケティングへと発展するため、アーンドメディア単独では効果的な成果が得られない点や、情報のコントロールがきかない点を考慮する必要がある。