目次
- 1 まずは簡単にオウンドメディアの役割について
- 2 失敗例1) コンセプトがブレブレ
- 3 失敗例2)サイトの制作にお金をかけすぎてしまって活用ができない
- 4 失敗例3)バズやPVアップをねらっておかしな事になる
- 5 失敗例4) 身内の話題ばっかり書いている
- 6 失敗例5) 検索を意識してコンテンツが作れていない
- 7 失敗例6) コンサルの言う事を聞いて密なペルソナを設定しすぎてネタが尽きる
- 8 失敗例7) 運用負荷を考えずにはじめてしまって、責任者(ディレクター)不在で更新ストップ
- 9 失敗例8) レギュレーションが厳しすぎて記事がつまらない
- 10 失敗例9)逆に自由にやりすぎて成果がでずに、さらに企業のイメージが下がる
- 11 失敗例10) 炎上してしまう
- 12 失敗例11) 出口(ゴール)が設定できておらず、ただの便利なWEBサイトになってしまう
- 13 まとめ
こんにちは。
オウンドメディアを作って集客をすることを推奨しているブログマーケッターJUNICHIです。
オウンドメディアを使ったコンテンツマーケティングって流行っていますよね。
成功すれば、効果が高いオウンドメディア運営なんですが、実は日の目を見ずに消えていくオウンドメディアがめちゃくちゃ沢山あります。
そこで、今回はあなたの会社が、オウンドメディアの失敗例と呼ばれないように、「オウンドメディア運営で大失敗する要因」を11個紹介します。
あなたの会社のオウンドメディアは大丈夫ですか?
まずは簡単にオウンドメディアの役割について
広い意味では、オウンドメディアは、自社が持っている広告・パンフレット・会報・WEBサイト全てを含めたメディアの事をいいます。
ただし、今回の記事で言う「オウンドメディア」っていうのは、「自社のもつWEBサイト」という意味で使っています。
最近は、そっちの意味で使われることが多いです。
オウンドメディアの役割
オウンドメディアは基本的に以下の4つの役割を持っています。
- ターゲットに合わせて有益な情報を届けることでリピーターを増やす
- 検索上位に様々なコンテンツを表示させる事で、見込み顧客数を増やす
- ユーザーと継続的にコミュニケーションが取りやすいように信用を深める
- ターゲットの潜在的なニーズを引き出す
オウンドメディアの最終目的
検索上位に様々なコンテンツを表示させアクセス数をアップさせ、リピートしてくれるユーザー・見込み顧客を増やして、信用を深め、潜在的なニーズを引き出すこと、それらは全て、自社売上につながります。
そう、つまりは「売上」を上げる事が、自社でメディアを運営する目的です。
これらを踏まえた上で、失敗例を見てみましょう。
失敗例1) コンセプトがブレブレ
オウンドメディアによるコンテンツマーケティングが流行っているからと言って、初めにコンセプトも決めずに運用を開始するのは危険です。
『一体何のメディアなの?何がしたいの?』
って思われるオウンドメディアにユーザーは魅力を感じません。
オウンドメディアではターゲット層の知りたいことを伝える事が基本です。
問題を解決してくれるコンテンツを提供してくれている企業の事は、信頼できます。またリピートしたくなります。
失敗回避策
初めに「5W2H」をしっかりと決めておく事が大事です。
- Who: ターゲットは誰なのか?
- What: ターゲットは何が知りたいのか?
- When: 記事の更新頻度は?いつまでにターゲットに情報を届けるのか?
- Where: どこで情報を届けるのか?
- Why: なぜターゲットはその情報が知りたいのか?
- How: どのようにターゲットに伝えるか?
- How much: 情報を伝えるためにいくらかかるのか?
失敗例2)サイトの制作にお金をかけすぎてしまって活用ができない
オウンドメディアをつくるために、初めから予算をかけすぎてしまうのも問題です。
というのも、オウンドメディアへのアクセス数が伸び、成果が出て軌道に乗るまでには少なくとも半年~1年かかるというのが僕の見解です。
だからこそ、はじめにかける予算が大きければ大きいほど、取り戻すのが大変だったりします。
失敗回避策
SEOに強いWordPressでサイトを立ち上げ、既存のテーマ(テンプレート)を使う。
現在は、WordPressを使ったオウンドメディア構築が主流です。サイトのデザインにしても、無料で使えるテーマ(テンプレート)から、1万円ほどで使えるテーマもあります。
オウンドメディアの運用で大事なのは、WEBサイトの外観(見た目)よりも、中身(コンテンツ)です。
予算をかける部分を間違えないようにしましょう。
失敗例3)バズやPVアップをねらっておかしな事になる
Webメディアを運営している以上、「アクセス数」は気になるもの。
だけど、アクセス数が集まるからと言って、ターゲット層と関係の無い情報ばかりを提供したり、変にバズを意識してスベリ記事を書いてしまうのも問題です。
例えバズったとしても、一過性に過ぎないアクセスにあまり意味はありません。
オウンドメディアの認知拡大のためのバズ、PVアップはいいんですが、そればかりにとらわれていると本来ターゲットにしたいユーザー層まで離れていってしまいます。気を付けましょう。
失敗回避策
コンテンツの公開前に、ターゲット層の知りたい情報が提供できているのか?を確認する。
バズは意識しすぎない。
失敗例4) 身内の話題ばっかり書いている
何回も言いますが、オウンドメディアで発信する情報は、基本的にユーザーの関心がある話題である事が基本です。
よくある失敗例としては、ユーザーの関心のない社内行事について書いたり、社員の実名を挙げた日記記事を書いていく事です。
これが全くダメという訳ではありませんが、基本的にはオウンドメディアのコンテンツは、ユーザーの問題を解決する検索上位に入るようなものを作る必要があります。
失敗回避策
- 社内行事、日記コンテンツは極力減らす。
- ターゲット層が興味のある話題を提供する。
失敗例5) 検索を意識してコンテンツが作れていない
オウンドメディアの役割にも書いた通り、基本的にコンテンツは将来検索流入があることを見据えて作らないといけません。
たとえ、ユーザーの興味・関心のある話題であったとしても、検索上位に入るために、最低限守るべきSEOポイントっていうのはあります。
SEO素人たちだけで運用すると、過去に作ったコンテンツにアクセス数が集まりにくいという事態に陥ります。
失敗回避策
- 検索需要のあるキーワードを使ってコンテンツを作る
- SEOのプロにアドバイスもらったり、指導を受ける
失敗例6) コンサルの言う事を聞いて密なペルソナを設定しすぎてネタが尽きる
コンテンツマーケティング成功の為には「ペルソナ」設定が重要だ!
っていうのはよく言われることですね。
ただし、オウンドメディア全体にペルソナを設定してしまうと、コンテンツに幅がなくなってしまって、速攻ネタが無くなってしまいます。
失敗回避策
オウンドメディアのターゲット層は広めに考え、記事ごとに詳細なペルソナを設定する。
失敗例7) 運用負荷を考えずにはじめてしまって、責任者(ディレクター)不在で更新ストップ
オウンドメディアの運用には、予想以上に工数がかかります。
コンテンツのプランニング・コンテンツ制作・編集・SNS活用などなど、早々一人でまかなえるものではありません。
仰々しくリリースしたオウンドメディアが、2,3か月後にほとんど更新されなくなった、という事は珍しくありません。
どのメンバーが、いつ、コンテンツを制作するのか、といった指示ができないかぎり、メディアの継続は難しいです。
自主的に担当者たちがやってくれるだろう、という考えでは、メディアに一貫性もでません。
失敗回避策
オウンドメディアの適切な運用メンバーっていうのは
- 検索を意識した良質なコンテンツが作れる人
- SEOの正しい知識がある人
です。
この二つの条件を満たすことができるメンバーを責任者として任命しましょう。
失敗例8) レギュレーションが厳しすぎて記事がつまらない
レギュレーションっていうのは、規則とか規定とか規制とかいう意味です。
つまり、せっかくコンテンツを作ったのに、文章が固すぎたり、遊びが無かったりすると、面白みのないコンテンツになってしまいます。
編集のルールが厳しすぎると、コンテンツに魅力がなくなり、最終的にオウンドメディアの魅力、会社の魅力まで低下してしまい、ファンができません。
また、厳しすぎる編集によって、コンテンツ制作者のモチベーションが下がり、更新頻度が下がる、といった問題も出てきます。
失敗回避策
著作権違反のもの・道徳倫理に反したもの・会社の評判を落とすようなもの以外は、思い切って公開する
失敗例9)逆に自由にやりすぎて成果がでずに、さらに企業のイメージが下がる
厳しすぎても、良いコンテンツが作れないし、逆に自由すぎても成果がでない適当なコンテンツばかりになってしまいます。
社員に任せて、編集も通さずにふざけたコンテンツばかり作っていると、会社のイメージも下がり、悪い評判も立ちます。
それだったら、オウンドメディアを作らない方がましです。
失敗回避策
信頼の出来る責任者を任命し、編集者としての役割を持たせる。
公開前に必ず編集者の目を通すことで、低質なコンテンツを公開することを防ぐことができます。
失敗例10) 炎上してしまう
良質なコンテンツがバズっていい意味で拡散されることは望ましいことです。
しかし、公開したコンテンツによって、誰かが傷ついたり、誤解を生んだりしてしまうと、またたくまに炎上してしまいます。
FacebookやTwitterなどのSNSがこれだけ身近なものになると、炎上案件はどんどん広がってしまいます。
炎上による被害は、企業イメージの低下だけではなく、もちろんその評判による売上減にもつながります。
炎上の原因例
- モラルに反する事を自慢げに書く
- 不適切な発言をする(他人を見下す、不愉快にさせる)
- デリケートな問題について、片側からだけの意見を書く
- 嘘を書く
失敗回避策
- デリケートな話題は扱わない
- 他社・他者批判のコンテンツは作らない
- 嘘を書かない
などはもちろん、一度コンテンツ制作者とは別の編集者の目を通す事も重要です。
失敗例11) 出口(ゴール)が設定できておらず、ただの便利なWEBサイトになってしまう
SEOを意識して、ターゲット層の問題を解決できる話題を提供していく事で、検索流入もどんどん増え、サイトの認知度も上がってきます。
ただし、本来オウンドメディアの目的っていうのは、自社の売上につなげる事ですよね。
PVばかり集まって、多くの人の悩みは解決しているけど、肝心の売上につながらないっていうケースも本当によくあります。
失敗回避策
オウンドメディアで集めたユーザーさんたちを、最終的に誘導するゴールのページを作り、導線を貼っておく。
ゴールっていうのは、商品の購入ページだったり、見込み顧客のリスト化だったりします。
まとめ
オウンドメディアによるコンテンツマーケティングブームは、まだまだ終わりそうにありません。
それだけ効果が高いという証拠でもあります。
けれど、多くのメディアが成果が上がらずに失敗してしまうのには、ちゃんとした原因があります。
今回の記事で、紹介した11の失敗例を見て、今あなたの会社のオウンドメディアでも同じことが当てはまるのなら要注意です。