HTML5(エイチティーエムエルファイブ)とは、2014年10月に勧告された第5世代のHTMLであり、1999年に勧告されたHTML4.01から大幅な改訂が行われている。改訂の主要な目的は2つあり、1つはパソコンやモバイル機器はもちろん、人間にも読解しやすい言語とするため、2つめは前回のHTML4.01の勧告から、急激に進化した最新のマルチメディアへ対応するためである。
大きな特徴として、FlashplayerやSilverlightなど、従来はプラグインとして個別に提供されていたものが、HTML5ではAPIとして標準化されているため、グラフィックやアニメーションなどマルチメディアコンテンツの表示や、Storageを利用したデータ保存、geolocationを利用した位置情報の取得なども、プラグインに依存せずに扱うことが可能となった。新たに追加された主な要素としては、「audio」や 「video」のほか、ビットマップ画像を描画する「canvas」やナビゲーション要素を表す「nav」、 前置き部分を表す「header」、節を表す「section」などがあり、見た目の指定に用いられたタグや、埋込みではないフレームを定義するタグの多くが廃止されている。