ISP(アイエスピー)とは、「Internet Service Provider」の略で、一般的に「プロバイダ」と呼ばれることが多い。光ファイバー回線などを引き、インターネットへの接続環境を提供する事業者を指す。インターネットを利用する際に必要な接続アカウントの発行のほか、メールアカウントやIP電話の電話番号の提供、ホームページやブログ開設用のディスクスペースの貸し出し、セキュリティ支援などのサービスも展開している。
国内大手では、BIGLOBEやSo-net、OCN、Yahoo!BBなどがあり、大小合わせると数千社にのぼると言われている。大手の中には、IDC(インターネットデータセンター )や IDC同士の相互接続ポイントであるIX(インターネットエクスチェンジ ) のほか、主要幹線の集合体であるインターネットバックボーンを運営するものもある。一方で中小ISPは自社設備を持たない場合も多く、大手ISPのサービスに独自のブランド名をつけて、サービスを再販しているものも存在する。様々な運営形態や商品があるなか、回線の種類や通信速度のほか、回線工事費やプロバイダー加入料、サポート体制などを考慮し、ユーザーは用途にあったISPとサービス内容を選択する必要がある。