東京はまだまだ寒い日が続きますね。
WEBコンサルタント『サーチサポーター』の代表、敷田憲司です。
よくビジネスの世界では「振り返り」が大事だと言われますが、実はSEOでも有効だってご存知でしたか?
今回は、過去記事を見直すことはSEOはもちろん、ユーザーのニーズ、自分の強みを見つけることに繋がることを書いてみます。
過去記事、放置しっぱなしではないですか?
「検索に強くなる(検索流入を増やす)には、コンテンツ(記事)を増やすことだ。」
以前よりSEOに強くなるには1つ1つのコンテンツの質はもちろん、サイト(ブログ)単位でのコンテンツ数の充実が叫ばれています。
特にブログ界隈では検索流入を増やすには「最低でも100記事はアップするべき」と、(数に根拠はありませんが)経験則に基づいたノウハウがよく語られます。
確かにテーマに沿った情報や多角的な考察が多ければ多いほど、SEO的にも良いことですが、あくまで目的は「検索流入してきたユーザーに最適な情報を提供する」ことです。
闇雲に記事を増やすことではありません。
(記事を増やしたのに検索流入が増えない理由は、正に数だけを追っているからだと言えます。)
目標として記事数を決めることはよいですが、目的は「記事数を増やすこと」ではないことを忘れないでください。
その典型的な例として、一度作ってアップした過去記事を放置したままにしてしまうことが挙げられます。
特にブログというメディアは特性上、新しいエントリーほどTOPページやカテゴリページの上位に表示され、多くのユーザーの目に触れる仕組みとなっていますし、過去記事は下に追いやられ、閲覧数も次第に減少していきます。
ですが、過去記事をそのまま「埋もれた資産」にしてしまうのはもったいないことです。
過去記事を見直すことで得られることもあるのです。
過去記事の改善は自分の強みを見つけることもできる
過去記事は人目に触れられる機会が次第に少なくなっていくものですが、検索流入に至ってはその限りではありません。
情報の鮮度という意味では少なからず検索順位に影響を与えはしますが、最終的にはコンテンツ全体の質として評価されるものです。
また、「検索流入がある」ということは、「ユーザーのニーズがある(情報を欲しがっている)」ということです。
時が経っても一定の検索流入があるということは、その記事が「トレンドや経過時間に左右されにくいテーマを扱っている記事」という証拠でもあり、これは単純に「自分の強み」だとも言えます。
では、その「自分の強み」を更に強くするにはどうすればよいでしょうか?
過去記事の改善(リライト、追記)を行うことです。
過去記事をリライト、追記することで新鮮な情報を与えてコンテンツの質を高めることで検索エンジンに再インデックス(再評価)されますし、更にユーザーに見つけてもらいやすくなるという効果となって現れます。
現時点で流入があるのですから、リライトや追記によって検索流入が増やせる可能性が大いにあると言えます。
他にも、同サイトの関連する記事のリンクを貼って、ユーザに情報を提供しやすいようにすることも有効です(これは内部SEO対策の考え方にも通じます)。
過去記事の改善は検索流入が増える可能性があるだけでなく、今ならSNSでのシェア、ブックマークが増えることで更に流入を増やす、読者、リピーターが増えることにも繋がっていくのです。
私の「強み」、見つけた!
「過去の質を上げること」を意識してみる
一方で、SEOではよく「質が低い記事は削除orインデックスを外すことがよい」と言われています。
(ここで言う「質が低い」というのは、「検索エンジンから低い評価を与えられる」ということです。)
この言葉を鵜呑みにして、何も考えずに削除するorインデックスを外すのは止めてください。
せめてリライト、追記を試みてください。
何度か試みて、それでも評価されないためやむなく削除することと、最初から何も考えずに削除するのとでは、サイト運営においては長い目で見て大きな差となります。
試行錯誤を繰り返すことで書き手が成長するように、サイトも成長するものだからです。
(何も考えないことは自分の成長機会を奪っていることと同義です。)
サイト運営に関わらず、何事も過去を「終わったこと」とするよりも、「今後に生かす」と考えるほうが建設的で、今後に生かすからこそ「過去の質が上がる」とも言えます。
アクセス解析、分析は正にそれで、過去のデータより今後を推測して施策を打っていくものです。
(アクセス解析、分析についてはいずれこのコラムで触れていきますね。)
これからは「過去の質を上げること」を意識してみませんか?