これによると、パソコンからインターネットを利用するユーザーは昨年に比べて8%減少しており、主要なWebサービスでは2桁減。各サービスで下げ幅にはバラ付きがあるのが興味深いですね。Googleに比べてYahooの下げ幅が少ないのは、相対的にユーザー層が高年齢なためでしょうか。若い女性が主要であろうAmebaの下げ幅が25%と非常に高いのが象徴的です。
一方、スマートフォンで利用者を最も伸ばしていたのはAmazonでした。なんと60%もの大幅増。2014年にスマホ向けに大きなトピックスがあったわけではないと思うのですが、Kindleの品揃え増加やスマホの大画面化によって、コミックスを購入する人が増えたのではないかな、と想像します。
同じくショッピングサイトである楽天もスマートフォンからのアクセスを大きく伸ばしており42%の増加。利用者数の絶対値を見てみると、Amazon、楽天ともにPCよりもスマホでの利用者が多いことがわかります。ついでにいえば、Amebaもスマホ利用者の方が多いんですね。
スマートフォン向けOSで最大シェアを誇るAndroidを擁するGoogleも、こうした動向を当然重要視しています。PCとスマートフォンでは検索結果が異なっており、スマートフォンでの閲覧に適さないと判断されたページは順位を落とされてしまったり、最近リリースされた「スマホ対応ラベル」がつかなかったりしてしまいます。
「スマホ対応ラベル」がCTRに与える影響はいまのところ未知数ですが、対応するに越したことはありません。Googleが公式に提供するツール「モバイル フレンドリー テスト」や、「PageSpeed Insights」を活用すれば、現状の診断や改善ポイントをカンタンに把握できます。
ちなみに、日本でのスマートフォンの普及率はクロアチア並み46%だそうで、まだまだ伸び代があります。ジャストシステムの調査によれば、スマートフォン利用者の約3割が、スマートフォン利用前と比べてパソコンの利用時間が減ったと答えていますので、スマートフォンの普及が進むにつれてパソコンからのネット利用が減っていくのは間違いないでしょう。
あちこちで散々言われ尽くされていることではありますが、SEOはもちろんのこと、Webに関わるビジネスの主戦場はもはやPCからスマホに移っています。普段PCで仕事をしていると実感がわきにくいかもしれませんが、とにかく「スマホ・モバイルファースト」に発想を切り替えていく必要があるでしょう。
(と言いながら、このサイトはまだスマホ対応できていないんですが。紺屋の白袴ってやつですね汗)