WEBコンサルタント『サーチサポーター』の代表、敷田憲司です。
当サイトでも度々取り上げていますたスマホ対応ですが、今後はいよいよ本格的にスマホ対応に取り組むべきであるということを考えさせられる記事が、本日『Web担当者Forum』に掲載されていました。
スマホでのネットショッピング、半年で約1.5倍の成長を見せ、10%を突破 | はじめてWEBニュース | Web担当者Forum
数字だけを見ると「ネットショッピングの10%」と、まだまだ少ないように思えるかもしれませんが、ここは利用端末の伸びが半年で約1.5倍という伸び率で捉えることがよいでしょう。
更にデータを読み解きながら、私は入力フォームの見直しを行うことをスマホ対応に加えることをご提案します。
※ 参考(当サイトの過去記事)
Webの主戦場はPCからスマホへ! ネット利用者はPC8%減 スマホ34%増
スマホ対応必須!1か月後のGoogleアルゴリズム更新の基礎知識と対応方法まとめ
PCが減少し、若年層の利用率が高い傾向に
そのうち、「インターネットショッピング」に関する項目を見ると、利用端末について、2014年6月度調査(n=992)では「PC」90.0%が最も多く、「スマートフォン」は7.4%に留まっていたが、2015年1月度調査(n=1012)では「PC」が86.1%に減少し、「スマートフォン」は約1.5倍に伸び10.8%だった。利用頻度や金額については、とくに大きな変化はなかった。
引用:
スマホでのネットショッピング、半年で約1.5倍の成長を見せ、10%を突破 | はじめてWEBニュース | Web担当者Forum
今やスマホはニュースキュレーションアプリ、マンガアプリ、ネットショッピングなどにも利用されています。
その中でネットショッピングに限って言えば、利用端末がPCからスマートフォンにシフトしつつあるということ、そしてスマートフォンの伸びが半年で約1.5倍という伸び率を鑑みると、今後もこの傾向は続くであろうことが予想されます。
扱う商品の種類や顧客対象に差があるとはいえ、男女とも今後の購買力(労働による収入など)を考えると、やはり今後は若年層が消費活動のメインとなることで、「スマホでショッピング」が普通に行われるようになるでしょう。
最近だと「LINE Pay」のCMがTVで流れていますが、こうしたスマートフォンでのオンライン決済の分野も、これからどんどん伸びていくであろうと予想できます。
ちなみに、既に一年以上前にスマートフォンなどの携帯端末からのオンライン決済が伸びること、また、それに付随して位置情報を利用したポイントサービス、クーポンサービスのようなサービスのニーズが高まることが予想されていました。
決済市場の動向と今後の展望について|経営研レポート 2013 | NTTデータ経営研究所
「入力フォーム」に不満を持つ人が過半数
なお、「スマホによる申込・購入時のフォーム入力」について質問したところ、2014年12月度調査(n=579)では、「入力するのに画面を拡大する必要があるといらいらする」人は57.4%、「入力欄が狭いといらいらする」人は52.4%と、過半数が入力フォームに不満を感じていた。
引用:
スマホでのネットショッピング、半年で約1.5倍の成長を見せ、10%を突破 | はじめてWEBニュース | Web担当者Forum
入力フォームの最適化はPCもスマホも行うべきことであり、入力フォームで「ユーザーを逃す」ということはよくあることです。
必要以上に情報入力を求められたり、エラーメッセージが分かりにくかったりすると、もう一度やり直す、入力する気にもなれなくて離脱してしまいます。
これは私の個人的な意見ですが、スマホから個人情報を入力する際はセキュリティが気になるのはもちろん、「入力しにくい」ということが私にとっては一番の理由です。
自分の入力したい項目がちゃんと選択されなかったり、入力した情報のある箇所を修正したくても、カーソルがうまく合わなかったりするとイライラするときがあります。
アンケートの答えと全く一緒で、入力フォームが小さすぎてタップミスをすることが多いのです。
では、これに対応するべくスマートフォンでの入力フォームの最適化を考えてみます。
入力フォームの最適化の手法はとても多いですが、その中でも特に私が大事だと思うポイントをいくつか挙げてみます。
1. あまりスクロールしないで入力できるように
スクロールが必要な縦長のフォームは入力の手間を感じさせるので離脱につながります。入力項目を見直し、極力スクロールしなくても済む長さに抑えましょう。
どうしても項目数が多く縦長になってしまう場合には、ページ分割をするのも一手です。
その場合、性別や生年月日などの簡単に入力できる項目をはじめの方にし、住所などの入力が面倒な項目を後半に持ってくると離脱率を抑えられます。
2. 入力項目は可能な限り少なく
ユーザの手間を軽減させるためにも必須項目を少なくしましょう。
姓名や電話番号などを分けて入力させるサイトが多いですが、これも可能ならばひとつのフォームにするべきです。
3. 必須項目の文字や「必須」アイコンは目立つ色に
「必須項目」の文字やアイコンは目立つ色にして、ユーザがひと目で見てすぐ分かるようにしましょう。
4.入力している(選択している)項目の色を変える
ユーザが間違った項目に入力するのを防ぐために、入力しているボックスの背景色を変えましょう。
5. エラー内容はその場で表示する
その場で判断できるエラー(電話番号入力欄にアルファベットが入力されている等)は、最後にまとめてではなく、その場で表示されるようにしましょう。
入力フォームの最適化の基本は「ユーザーが極力ストレスを感じないようにすること」です。
先んずれば人を制す
Googleモバイルフレンドリー・アルゴリズム更新まで一か月を切りました。
スマホサイトの入力フォームの見直しはアルゴリズム更新後のスマホサイトのシェア、伸び率を考えると是非やっておきたいことです。
入力フォームを見直すことはスマホユーザーのユーザービリティを上げることにも繋がります。
どうせモバイルフレンドリー対応を行うのであれば、他のスマホサイトよりも一歩先んじたモバイルフレンドリー対応を行ってみませんか?