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SEOの歴史を学んでペナルティ対象となる「古いSEOテクニック」を卒業しよう!

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Love2Labo.comを運営している あめたま です。

私がインターネットという世界に初めて出会ったのは高校生の頃。もう20年近く前になります。

接続は基本的に従量課金制で繋いでいる時間が長ければ長い程料金が上がりました。回線も遅く、1ページを表示するにも時間がかかりヤキモキしたのはいい思い出です。(支払いをしている親にとっては電話料金が恐ろしい額になり震え上がったと思いますが)

みかか死、ISDNやテレホーダイという単語にビビっと来る世代の方は共感してもらえるんじゃないでしょうか。

それから約20年。期間は細切れながらいくつかのWebサイトやブログを運営してきました。SEOの手法も当時と現在では大きく様変わりしました。

今回は、検索エンジンの歴史を簡単におさらいしながら、SEOの手法を振り返ってみます。

 

2大検索エンジン「Yahoo! Japan」と「Google」

検索エンジンといえば「Yahoo! Japan」だった時代

OSがWindows95、Windows98だった1990年代後半、検索エンジンといえば「Yahoo! Japan」でした。

yahoo_1998

出典:Internet Archive

Yahoo! Japanの特徴はディレクトリ型検索エンジンと呼ばれるもので、ものすごく乱暴な言い方をすると「超大量のリンク集」です。人の手でサイトを選別し登録することで、厳選された巨大リンク集を作り上げました。

Yahoo! Japanは検索エンジンであると同時にさまざまなサービスを提供するサイトとして国内最大手のポータルサイトになっていきます。

ロボット型検索エンジンの登場

ディレクトリ型検索エンジンは人間がサイトを審査し登録していくため、厳選されたサイトが表示されます。しかし同時に欠点としてリアルタイム性が低いことが挙げられます。

Yahoo! Japanがトップに君臨していた1990年代、検索エンジンには表示されない多くのサイトが存在しました。人力での登録には限界があり、すべてのサイトを網羅することは物理的に不可能です。

検索エンジンで表示されたサイトのリンク一覧(多くのサイトにリンク集というページが作られていました)から別のサイトに飛び、そこからさらにリンクを辿って…。こうやって自分の目的に合うページを人力で探していたのです。

これを自動で行う検索エンジンがロボット型検索エンジンです。

クローラーと呼ばれる自動巡回ロボットがサイトのリンクを辿り、各社独自のアルゴリズムでデータを蓄積していきます。その量は人の手を介するディレクトリ型検索エンジンの比ではありません。

実はロボット型検索エンジンはYahoo!よりも前から登場しています。しかし検索結果の精度が低く、特に日本ではポータルサイトとしてさまざまな機能を持つYahoo! Japanが多くの人から支持されていました。私の体感ではYahoo! Japanをトップページにしている人が9割だったと思います。残りの1割はMSNですかね。

「Google」降臨

2000年に入り、日本に「Google」が入ってきます。

google_2001

出典:Internet Archive

それまで検索エンジン=ポータルサイトだった固定概念を完全に覆す検索バーのみのシンプルな画面。そして何よりもその検索量の多さ、精度の高さ。

 

検索エンジンが、インターネットが変わった瞬間です。

 

Googleの検索エンジンが優れていたのはPageRankという概念です。

  • 多くのページからリンクされているページは重要度が高い
  • 重要度の高いページからリンクされているページは重要度が高い
  • 大量にリンクを飛ばしているページからのリンクは重要度が低い

 

大まかに言えばこんな感じです。これによってキーワードに対してどのページの重要度が高いかを判別するというアルゴリズムで膨大な量のサイトから必要なサイトを見つけやすくしてくれたのです。

とはいえ、多くの人はやっぱりYahoo! Japanを使っていました。Googleを使うのはネットに詳しい人かちょっとオタクっぽい人でしたね。

検索エンジンの今

現在はYahoo! JapanもGoogleの検索エンジンを使っています。そのため検索結果はほとんど同じです。

2001年にYahoo! JapanはGoogleの検索エンジンに飛びつきましたが、2004年に独自検索エンジン「YST」を採用。その後2010年に再度Googleに戻ったという経緯があります。

Yahoo! Japanが独自検索エンジンを採用していたころ、GoogleとYahoo! Japanのそれぞれに向けたSEO施策を業者さんからいろいろ提案されたものです。懐かしいですね。

 

SEO手法の移り変わり

長い前置きが終わりました。ここからが今回の本題です。

SEOとは「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」です。その時代の検索エンジンに合わせ、その手法は移り変わりを繰り返してきました。

ディレクトリ型検索エンジンへの対応

Yahoo! Japanが初期に採用していたディレクトリ型検索エンジンへの対応はものすごく単純です。

登録してもらえるよう申請する。これだけ。

とはいえ、個人ではほぼ通らず、申請して登録されたらラッキーというレベルだった気がします。 ちょっと古すぎて記憶が曖昧ですが…。

上の方でも書きましたが、Google登場後も日本では検索エンジンといえばYahoo! Japanでした。そのため特に年配の方には「Yahoo!に登録すると集客に繋がります!」というアナウンスの受けがよかったですね。

無料検索エンジン一括登録

ディレクトリ型検索エンジンはYahoo! Japanだけではありません。日本には数多くのディレクトリ型検索エンジンがあり、それらに一つずつ登録していくのはかなり手間でした。

そこで登場したのが「検索エンジン一括登録サイト」です。専用のフォームに必要事項を記入して送信すると、いくつかの検索エンジンに一括で登録してくれるというものです。

知人が某SEO会社に10万円で依頼したら一括登録サイトでディレクトリ型検索エンジンに登録されて終わりだったと聞いた時、SEO会社って楽な仕事だなぁと思いました。

※UnitedRiversはちゃんとしたSEO会社です。

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画像は一発太郎という一括登録サイトです。

当時は一世を風靡しましたが、現在はサービスを終了しています。今回調べて個人で運営されていたということに衝撃を受けました。

ロボット型検索エンジン登場後のSEO

ロボット型検索エンジンの中でもGoogleの登場からSEOという言葉が急速に広がり始めます。膨大な量のサイトから自サイトを上位に表示させることで大量のアクセスが見込めるようになったためです。

ようやくSEOらしいテクニックが書けます。

キーワードの詰め込み

最初期のロボット型検索エンジンにはとにかく上位表示させたい検索キーワードを詰め込むことが有効でした。

タイトルや本文はもちろんですが、ユーザーに見えない場所にもひたすらキーワード(「○○、○○とは、○○について、○○と××」)を詰め込みます。

  • h1にキーワードを書きフォントサイズを最小、または背景と同色にして隠す
  • 本文にキーワードを書きまくり、背景と同色にして隠す
  • メタタグにキーワードを書きまくる
  • 画像のAlt属性にキーワードを書きまくる(画像との関係は無視)

 

とにかくキーワードを詰め込んで隠す。ええ、ただのスパムです。隠さなくてもスパムです。

サイトボリュームを増やす

サイトボリュームを増やす。この言葉だけを見ると正攻法に感じますが、当時は違います。

  • 似たようなページを大量に作る

 

現在だと低品質コンテンツと呼ばれてしまうようなページを大量に作り、サイト内で各ページをリンクしていきます。ただただボリュームを増やすのです。自動でページを作るツールなんかもあったようななかったような。

とにかくサイト内のページ数が多いだけで検索エンジンは「ここは情報量が多いすばらしいサイトだ!」と勘違いしてくれました。楽な時代ですね。

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画像は電話帳データをそのまま入れたぺージです。

情報なんてほとんどありませんが、上位表示され、1万UU、コンバージョンも二桁以上出ていたこともあったようです。

Google登場後のSEO

Googleが優秀だったのはPageRankという仕組みです。それまでキーワードを詰め込んで大量のページを量産すればOKだったSEO業界に震撼が走ります。

PageRankを上昇させるのに最も効果が高かったのはリンクを得るということです。

被リンク至上主義

当時はとにかく被リンクを増やすことが重要視されていました。

「とにかく被リンクです!被リンクを増やしましょう!」という提案をするSEO会社が多かった時代です。被リンク1000本で○万円という提案ばかりで辟易することも…。

この時代のおかげで現在も SEO=リンクを買う というイメージを持つ方が多いですね。

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これはとある市町村の公式サイトです。

PageRankが6と非常に高いことがポイントです。右下に広告募集中となっていますよね。ここにバナーを掲載してもらうと、高Rankのページからのリンクということで非常に効果が高いと評判でした。

今現在も広告を募集している地方自治体は多いですが、昔と比べ効果が薄くなったことで完売御礼には程遠いようです。

現在主流のSEO

執筆段階(2015年7月)で日本国内の検索エンジンシェアはGoogleとYahoo! Japanの2社で9割を超えています。またYahoo! JapanもGoogleと同じ検索エンジンを使用しています。

つまりGoogleに向けて最適化することが現在最も有効なSEOと言えます。

かつてのSEOはブラック扱いに

過去に有効とされたSEOのテクニックの多くはGoogleのガイドラインに抵触します。

品質に関するガイドライン – 具体的なガイドライン

次のような手法を使用しないようにします。

  • コンテンツの自動生成
  • リンク プログラムへの参加
  • オリジナルのコンテンツがほとんどまたはまったく存在しないページの作成
  • クローキング
  • 不正なリダイレクト
  • 隠しテキストや隠しリンク
  • 誘導ページ
  • コンテンツの無断複製
  • 十分な付加価値のないアフィリエイト サイト
  • ページへのコンテンツに関係のないキーワードの詰め込み
  • フィッシングや、ウイルス、トロイの木馬、その他のマルウェアのインストールといった悪意のある動作を伴うページの作成
  • リッチ スニペット マークアップの悪用
  • Google への自動化されたクエリの送信

ウェブマスター向けガイドライン | Google

キーワードの詰め込み、隠しテキストや隠しリンク、有料リンクなどはすべてガイドラインにて禁止行為と明記されています。バレなければ効果はありますが、懸命な判断とは言えません。

コンテンツSEO

コンテンツSEOは現在最も主流なSEOの手法です。

コンテンツSEOとは一言で表すと「ユーザーにとって価値のあるコンテンツを提供する」ということ。

  • 良質なコンテンツを作る
  • SNSでシェアされる
  • 自然なリンクが獲得できる

 

現在も被リンクは検索エンジンにとって大事な指標です。しかし昔と比べ、量よりも質が求められます。 ユーザーから紹介されるコンテンツを作成することが最も有力なSEOになります。

ぺージの作り方の参考例
【コンテンツSEO】検索流入が爆増する超強力な記事を作るための4つのステップの全解説

事業サイトでのコンテンツSEOの実施例
オウンドメディア運用に乗り出す前に!注意すべきポイントと参考事例

 

そもそもSEOとは何か

SEOというと上位表示させることを目的とした手法を指すことが多いです。しかしそれは間違いです。

Googleが目指すもの、それは「そのキーワードで検索したユーザーが満足するコンテンツを表示する」ということです。

  • ユーザーが求めている情報が書かれている
  • キーワードと書かれた内容の一致率が高い
  • オリジナルのコンテンツである

 

Googleはどんどん賢くなっています。昔のように欺くことは最早できません。

当たり前のことですが、良質なコンテンツを作り続ける。それしかないのです。

小手先の技術に頼らず、実直なサイト運営を目指していきましょう。

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この記事を書いた人

あめたま

あめたま

気の向くままにゆるくブログを書いています。努力や頑張るという言葉が最も嫌い。2つのブログを運営しているがどちらも基本まったり進行。たまに真っ黒な発言をすることから付けられた呼び名は「あくたま」「くろたま」。

Love2Labo.com』『あめたまびより』の中の人。

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