W3C(ダブリュースリーシー)とは、Webに関する技術の標準化を目的として、企業や大学、研究所、個人などによって構成される、会員制の国際的な非営利団体のことである。「World Wide Web Consortium」の略で、1994年にアメリカで発足し、日本では慶應義塾大学がホスト機関として中心的な役割を担っている。主な活動には、Webに関する情報提供のほか、プロトタイプやアプリケーションの研究開発、新技術の実装テスト、ユニバーサルアクセスへの取り組みなどが挙げられる。
W3Cによってまとめられたweb技術の仕様書は、「W3C勧告」と呼ばれおり、HTMLやXMLをはじめ、XHTMLやXSLT、CSS、DOM、RDFなどWebの核となる多くの技術の規格が提唱されている。W3C勧告によって世界中の人々が、最新のweb技術を共通したルールのもと利用することが可能となるが、勧告を遵守するか否かは製造業者に一任されている。勧告は特許使用料を徴収しないオープン標準で提供されており、製品にW3C準拠と銘打ちたい場合はそれに従わなければならない。近年では、ホームページの制作やSEO対策に欠かせない技術であるHTML5の勧告を行ったことで注目された。