こんにちは。id:okachan_manこと岡崎です。金曜からこっち、毎晩だらりだらりと酒を飲んでいるせいで思考にやや霞がかかっております。関係ないんですが、経済ヤクザを主人公とした小説「疫病神」シリーズのうち北朝鮮編が大人の事情で絶版になっているらしく、どうにも気になって仕方がありません。
閑話休題。
一時期の熱狂的ソーシャルブームが過ぎまして、ソーシャルメディアコンサルタントだとかマーケターだとか名乗る有象無象はおよそ絶滅に瀕しているのかなと思うのです。あの界隈にはネオヒルズ族的怪しさがぷんぷんしておりましたので、それは誠に結構であるなあと思うのでありますが、一方でマーケティング活動、そのひとつとしてのSEOの領域においてソーシャルメディアの活用はもはや目を離せないことであるにも関わらず、これだという正解が未だに導かれていないもののように感じています。
そこで、今回は曖昧模糊とした「SEOにおけるソーシャル活用に意味」について駄文を綴ってみたいなあと。はい、私にでも答えを得ているわけではありませんので、仮説・思い込み・願望が大いに入り交ざった内容であることをご了承ください。
ハイパーざくっとまとめてしまいますと、ソーシャルの果たす役割は重要な順にこの3つなのかな、と考えております。
- リピーターの獲得
- 初期露出の獲得(バズの可能性を高める)
- 熱烈なファン(アンバサダー/エバンジェリスト)の獲得
では、それぞれについて語ってみませう。
1.リピーターの獲得
リピーターとは、何度も繰り返しサイトに訪れてくれる人、です。いやまあ当たり前のことなんですが、サイトの性質によって欲しいリピーターは変わってきたりもするのかなと。
ECであれば財布の紐が緩く色々買ってくれる人が好ましいでしょうし、メディアであれば何ページも回遊した上に広告も踏んでくれる擦れていない暇人、バイラルメディアであれば積極的にソーシャルへ拡散してくれるリピーターが欲しいでしょう。
TwitterのフォローやFacebookページのいいね!は、メールマガジンに登録させたりRSSリーダーに登録させるよりもハードルが低い。また、運営とユーザーの直接なやり取りも行いやすいため、「人格の感じられるやり取り」を通じた囲い込みもしやすくなります。
とりあえず、リピーターの獲得という文脈でソーシャルメディアは活躍しそうです。
2.初期露出の獲得(バズの可能性を高める)
コンテンツをWebに公開したときに、苦労するのが初期露出をどうやって得るのかという点です。どんなに良いコンテンツでもユーザーの目に触れなければ意味がありませんし、目に触れられなければ被リンクをもらって検索上位を得ることも難しい。このへんのジレンマを解決するのがソーシャルメディアなのかなと。
とくに、はてなブックマークやTwitterなどは拡散性が非常に強く、連携したWebサイトなども多いためここでバズると流入も被リンクも爆増します。あんまり手軽なせいでスパム業者も大勢食い込んでいるのがまあなんかアレなわけではありますが、商売的な目線で言えば「よいところに目をつけたなあ」と。
ともあれ、初期露出に加速度をつける手段では、ソーシャルメディアの活用はいま現在最も優れた選択肢であるのではないかな、と思います。
(クソ記事を無理やりバズらせてヘイトを貯める炎上商法は中長期的にマイナスだと思うけど)
3.熱烈なファン(アンバサダー/エバンジェリスト)の獲得
このへんまで来るともはやSEOの領域なのかという議論もありそうですが、私の解する「SEO」とは、「検索エンジン経由の流入を集客の主軸として捉えたマーケティング活動」でありますので、このへんも含めちゃいます。
商売をする上で一番ありがたいのって何かというと、自社の製品のファンなんですよね。彼らは、放っておいても「あの会社の○○はいいよ!キミも使いなよ!」と自社製品の宣伝をしてくれる。しかも、リアルな口コミってCVR(成約率)が異常に高い。
その昔、マスマーケティングの世界では「センミツ(1000人に3人当たれば御の字)」なんて言葉がよく使われたらしいですが、広告の信頼性が低下した現在ではその打率は一層下がっていることでしょう。だからこそ、「ネイティブアド」なんてお題目のステマが注目を集めているわけで。
だからこそ、面倒くさいし計測もしづらいけど、熱烈なファンを作る活動って実は費用対効果が高いんじゃないかって思うんですよね。
熱烈なファンはネットのやり取りでもURLを添えて紹介してくれる可能性が高いので、質の高いナチュラルリンクがもらえる機会も増えるわけです。もちろん、普通にリンクをたどった流入や成約も見込めて、そっちも全力でありがたいお話で。
まあしかし、アレです。つまるところは「人に思わず紹介したくなるサービスやコンテンツ」を作るのが第一歩なわけで、そこからつまずいている事業者さんが多いから「ソーシャル活用は上級者向け」って印象になるのかしらん。
うーん、いまいちまとまりが悪いですが、本日はこんなところで。それでは、また。