こんにちは。id:okachan_manこと岡崎です。天高く馬肥ゆる秋とはよく言ったもの、本日の横浜は憎らしくなるほどの快晴で、降り注ぐ陽光が頭蓋を貫き、二日酔いの脳髄に容赦なく突き刺さっております。
さて、前回の締めでは「はてなブログがSEOに強い理由」を書いてみようかな、と言っていたのですが、週末SEO仲間と話しておりましたらちょっと気が変わりました。ペンギン・パンダ*1が大いに無双したことにより、悪質なSEO業者は鳴りを潜めたものと思っておったのですが、未だに行儀の悪い仕事をしている業者さんが多数いらっしゃるようで…。
そんなわけで、今回は「地雷SEO業者を見抜く3つのキーワード」というテーマでお送りしたいと思います。SEOコンサルの外部発注を考えている方や、業者の選定に携わる方に役立てていただければと思います。変な業者に頼んでしまい、ペナルティを受けた挙句お金もむしり取られた…なんて悲劇がひとつでも減ればいいな、と思いますです。
1.キーワード出現率
サイト改修やコンテンツ制作の提案で、「キーワード出現率(キーワード密度)」という言葉が出てきたら身構えたほうがよいです。「キーワード出現率」とは、文中に占めるターゲットキーワードの割合を指しています。
例えば、『「激安 釣り竿」で上位を狙いたいので、1000文字の記事の中に「激安 釣り竿」を8回盛り込みましょう!』みたいな提案です。これ、大昔は有効だったらしいんですが、近年ではまったく意味がありません。
Googleは自然文解析の高い技術を持っています。こんなことは意識せず、自然にユーザーの役に立つ、読みやすい文章を書くことだけを心がけたほうが、高い評価を受ける可能性が高いでしょう。
meta titleや見出しに適切にキーワードを用いるのは重要ですし、逆にキーワードの詰め込みすぎで評価が下がっているケースも少なくありませんので、そのあたりの提案はちゃんと受け入れるべきです。
しかし、「キーワード出現率を3.5%に!」とか、「キーワードを含んだ見出しを5つにしてください」みたいな断定的な数値が出てきたら要注意。根拠のない迷信を信じているか、新しい知識のインプットを怠っているSEO業者さんである恐れがあります。
2.ウェブマスターツールを外してください
「ウェブマスターツールを入れているとGoogleにこちらの施策が筒抜けになってしまいます。施策に入る前に、まずウェブマスターツールを外してください」
こんな提案を受けたら即刻出入り禁止にした方がいいかもしれません。だって、Googleにバレたらマズイことをやるってことは、「全力でブラックハットで行くぜうぇぇぇぇぇぇい!!」と宣言しているようなものですから。いや、ブラックハットで行くことを承知しているのならそれはそれでかまわないんですけれども。いつかはペナルティに遭うでしょうから、短期決戦狙いでない限りはやめておくことをオススメします。
また、SEO業者がごまかしたいのは、Googleではなく、実はクライアントの方かも知れません。ウェブマスタツールを封じてしまえばSEO業者がしている(いない)ことが見えにくくなりますし、ペナルティに遭ってもそれを隠すことができます。
いずれにせよ、「ウェブマスターツールを外してください」と話す業者は相当危険度が高いと考えてよいでしょう。
3.何が起きても施策を中止しません
契約書をよく読むと、「何が起きても施策を中止しません」的な文言がしれっと書かれていることがあるそうです。施策を中止する場合には違約金が発生すると併せて定められているケースが多いそうで、なんつうかまあ、危ないですね。
この条項に気が付かぬまま契約するとどうなるかというと、ペナルティを受けてしまったときに泣きを見ます。もう死ぬほど泣きを見ます。
つまり、こういうことが起きます。
1.ペナルティ発動!
2.業者にリンクを外せ!という
3.業者「契約違反なんで無理っすね」
4.違約金払うから外してくれ!
5.業者「はい、では施策の中止で違約金が30万円。あとリンク剥がす作業費50万円頂くっす」
この上、ペナルティ解除サービスを別料金で売りつけようとしてきたり、責任を追求しようとしても「うちのリンクが原因とは限らないっすよね。つか、お客さん勝手になんかやったんでしょ?」みたいに逆ギレされたりすることもあるそうです。最悪ですね。
まとめ
というわけで、地雷SEO業者を見抜く3つのキーワードでした。
「キーワード出現率」「ウェブマスターツールを外してください」「何が起きても施策を中止しません」
提案に来た、もしくはいま付き合っているSEO業者さんがこんなことを口にしていたら、全力で逃げる準備をした方がよいかもしれませんね。
それでは、また来週。
※画像は「ぱくたそ」さんからお借りしました。
*1:ペンギンアップデート、パンダアップデートと言われるGoogleのアルゴリズム修正のこと。前者は低品質なリンクを、後者は低品質なコンテンツをターゲットに、SEOスパムを駆逐するために実施された。「ペンギン」「パンダ」という名称には、「ホワイトハットとブラックハットにきっちり白黒つけてやる!」という意味が込められているらしい。